盛山アナの実況が懐かしい。
この年は、シンボリルドルフ・ビゼンニシキのSB2強対決でした。
皐月賞では、ビゼンニシキとの猛烈な競り合いを僅差で凌いでまず1冠。
そして訪れた日本ダービー。ビゼンはNHK杯をも制し、雪辱に燃える。
しかし、この年の府中の馬場は最悪の状態。先行前残りの流れの中で、4コーナーを回った時点でルドルフは先頭からの距離は20m位、6・7番手の位置取り。3コーナーからの行きっぷりが悪く、絶望的に見えたが。
先行したビゼンの勝機かと思えたが、ビゼンニシキは4番手から5番手、6番手と後退・・・馬群に消えていった。
先行したスズマッハ・フジノフウウン・スズパレードが幻のダービー馬戴冠に向け競り合うところを、外から一陣の風が通り過ぎて行った。
それがシンボリルドルフ。絶望的な位置から強靭な精神力で差し切り、見事日本ダービーをも制覇。無敗の2冠馬誕生の瞬間でした。