将棋棋士の三浦九段が将棋連盟に不満の意 「休場の申し出はしていない」「元の状態に戻してほしい」
 将棋棋士の三浦弘行九段が対局中に将棋ソフトを不正に使った疑いがあると指摘されていた問題で、12月2..........≪続きを読む≫

 
この結論では、三浦九段は名誉回復のために、将棋連盟を名誉棄損で訴えるべきではないか。
 
一方的に嫌疑をかけられ、流布されて、家族にも実害があったのであれば、三浦九段が言うように、将棋連盟は正に名誉を含め、現状に帰す義務があるだろう。
 
そもそも将棋を指し、将棋を愛するひとりの人間として第一に想うのは、「将棋」というものは、対局者との読み合いで凌ぎを削るゲームであり、その読みの独創性を含めて、アイデンティティを競うものだ。
 
故に、プロの対局は勿論、一般で行う場合においても、対局者を尊重する意味と自尊の意味で、礼で始まり、礼で終わるものなのだ。
 
麻雀等と比べて、運に左右されることは殆どなく、実力差がそのまま結果に直結する為、強者であればあるほど、それはステイタスとなり尊重もされる為、礼節を重んじる傾向がある。
 
また、プロ棋士は幼少の頃からそういう世界で育ってきており、勝つ為には人より努力し、読み勝つしかないということが身についており、棋譜を勉強し、研究して現在の地位を築いてきた努力家ばかりである為、特に三浦九段ほどのタイトル戦にも顔を出す程のトップ棋士が、逆に安易に不正に手を染めることなど、そもそもあり得ないと考えていた。
 
それだけ自分に誇りを持っているだろうし、そのアイデンティティを賭けた世界で手段を選び、勝ち抜くことのすばらしさや醍醐味を知り尽くしているからだ。
 
今回のようなやり方でなくても、こうしたソフト使用を未然に防ぐ方法はいくらでもあった筈だ。
例えばオートレースなどは、競技開催期間中は一切外部との連絡は遮断されてしまう。
それだけ厳格に運営されているということだ。
 
将棋連盟も、そうした嫌疑を全ての棋士がかけられないように事前に対策を講じるべきであったし、また今回、たとえ三浦九段をあやしいと思ったとしても、まずは規制を設けてソフトを使用できない環境を整えるべきであった。
 
ただ、唯一の救いは、今まで自力で三浦九段が勝負し続けてきていたのであれば、これから勝負の場さえ与えられれば、今までと同様の成績を残すことで、自身の嫌疑を自力で晴らすことができるということだ。
 
それが一番男らしい解決方法だと思う。
いろいろ言いたい気持ちはわかるが、他の嫌疑をかけた棋士よりも遥かに崇高に将棋道に邁進して、実力で凌駕してもらいたいと思います。