年が一つ下のヤツが、出向で異動した。
前々から、仕事をやらない・やっても期限ギリギリでの“やっつけ仕事”ばかりだった。
早い段階から、本人には異動の事が伝えられ、引継書だけはしっかり作るように上司から指示されてたみたいだけど、結局、引継書も“やっつけ”だったようだ。
しかも、引き継ぎを受けた後輩から話を聞くと、期限の迫った業務が、手付かずの状況だったようで、「こんな状況って、じゃあ、最近、今まで何してたのか?」って質問したら、「仕事をやっても、やらなくても怒られるから、それなら、やらない方が良いと思い、まともに仕事しなかった」と、20歳近くも後輩の後任者に答えたそうだ。
怒られるからとは、俺の事であろう。
確かにヤツを色々と怒鳴り付けてきた。
だが、真面目に一生懸命取り組んでいる者を怒ったことは、絶対に一度もない。
テキトーにしかやらない、やっつけ仕事しかしないから、怒ってきたんだ。
確かに、怒鳴り付ける指導は正しい指導ではない。
が、仕事の進め方や対応の仕方、課題の道筋や方向性を真摯に丁寧にアドバイスをしたが、全く本人がやらない状況を作ったからだ。
こちらも怒鳴りたくて怒鳴ってきた訳ではない。
人のアドバイスも聞かず、期限ギリギリになっても仕事をしない状況をヤツが作ったからであり、最終手段だ。
にもかかわらず、やっても、やらなくても怒られるから、仕事やらないって、45歳が思うか?
何で、そんな発想になるんだろ……
真面目に自分の担当業務に一生懸命取り組んでいない自分を棚にあげ、怒られるからやる気がなくなったみたいな発想って、なんなん?
こういう自分達には全く理解出来ない思考の種族が世の中に、自分の身近にいる
ことを実感した。
と同時に、ヤツが自分の責任を全うするように、ケツを叩きまくってきたことに、虚しさを感じた。
そして、ヤツに対してしてきたことがヤツには全く意味のないものであったことを知らされ、自分の指導力のなさ、リーダーとしての無力さを感じた。
加えて、まだ残っているポンコツも、異動したヤツと同じように思っていて、奴らのやる気を削いでいるかもしれないと思うと、これから、どうしていけば良いのか、悩みはじめてきた。