
だけど、彼はわたしを救いだしてくれるわけではない。きっかけとなっただけだ。
ここまで動けたのは、彼の存在があったから、温もりに包まれたから...
彼がわたしを立ち上がらせてくれた、心をくれた。
だから......
ここから先は、自分で行動しなければならない。
そんなの、わかってる。
様々な葛藤を繰り返し今、ここに佇んでいる。
彼の温もりに触れた時から、寄り添いたいと願った時から、周囲の冷ややかな眼差しに挫けてしまいそうになる。立っているだけで、精一杯だ....
今折れたらもう立ち上がれなくなる。
そんな恐怖が襲ってくる。
それなら、その手を離せばいいのに、
そう誰かが、囁いた。