我慢する、あきらめる。

カウンセリングにいらっしゃる方の多くが「我慢上手」です。

小さな頃からたくさんの我慢をして、大人になった今も当たり前のように我慢しています。

我慢することにあまりにも慣れてきて、自分が我慢してることに無自覚だと、周囲に我慢させられてる感覚が強くなるようです。

我慢させられてるとまでいかなくても、そうするしかなかったという感覚でしょうか。

我慢しているのは自分。

状況を考えて仕方なく我慢しているとしても、我慢することを最後の最後に決めているのは自分なのです。

ここに向き合うことが大事。

我慢は辛いから、我慢している自覚がない方が少しマシというか、そうやって自分を守ってきた一つの手段ではある。小さい頃にそうやって納得させたちっちゃい自分の戦略。

我慢するのが当たり前なのだから、いちいち感情を感じても仕方ない。

そうやってますます我慢が上手になる。

仕方ないのは周囲の状況、

周囲はどうすることもできない状況だからこそ、自分は感情を感じるのです。

感じることは無駄でも間違いでもない。
もちろん弱いことでもない。

感じていい。感情を感じることで今を受け入れるパワーになるのです。

そして欲求そのものは我慢しなくていい。

欲求は生きるエネルギーそのもの。
実現しなくても望んでいいのです。

望むことと、実行することは別のこと。

人が欲求を感じるのは、そう望むのは当たり前で、そしてその実現には仕方ない状況がある。

その状況は自分の問題ではないと受け入れるのです。

欲求は我慢することなく感じて、

その結果感じる感情に目を向ける。

感情を感じた上で、ここは我慢すると自分で選択するのと、

感情を抑えて我慢して、さらに行動も我慢するのとでは、
「自分を大切にする度合い」が変わってきます。

表面上、我慢しているという行動は変わらなくても、
心の辛さが違います。

感情を感じたことで何も変わらない。

そう思いますよね。

変わらないから感じることには意味がある。

それは自分を大事にするための大切な一歩です。

自分が自分の味方でいるために