この子、誕生日の日に撮ったもの。






この子ね、去年の梅雨から今年の4月くらいまで、ずっと調子が悪かったんだ。

10ヶ月間くらい。


去年の梅雨に根腐れしてしまって、そこから一向に回復しなかった。

かと言って、完全にダメにもならなかった。



それが今ではこんなに、ふっくらと、可愛らしい風貌で、コロ助みたいな髪型しちゃって、すごくキュート。




奥に見えるのはサキュレンタムさん。

この子は常に安定していて、いつも元気。



それなのに、なんか私には、

奥の子が手前の子を羨ましく思っているように見えるんだ。


(頭は正常です凝視



ずっと調子悪かったんだろうけど、元気になれば自分が脅かされるほどに高い能力を持っていて、

そんな風に人を笑わせたり癒したりできる姿にも嫉妬をしています。




奥の子は強い憧れと嫉妬心を持っているのです。

長い間、元気がなかったということは、他の子よりも気にかけてもらえたんでしょ、いいわね。

なんて嫉妬もあるのです。




「ふつう」というのはトキに、

「何も無い」という錯覚に陥るのです。






陶器鉢が本当は大好きなんだけど、機能性を重視するとスリット鉢になってしまう。



それでもプラ鉢だなんてことが気にならないほどに目を惹くボディに嫉妬するのです。

飾らなくてもこんなに魅力的なのよというのをアピールされているようで、奥の子にはかえって辛いのです。




そうすると、ようやく手前の子が口を開きます。


私にだって苦労があるのよ、と。

伸びているところの途中に傷があるでしょ。

人には分からない心の傷がある。


でも、こうして生まれてきたからには私もいつか花を咲かせてみたい。

持ち主に見せたいのもあるけど、

この子自身が、自分の咲き誇った姿を見てみたいのです。


大輪じゃなくてもいい。

いつか自分らしい色や形で…









みんな、それぞれに傷を抱えながら生きてゆくのです。

自分でも嫌になるような想いを持ちながら、くねくねと歩くのです。



だからこそ花を咲かせた時に色に深みを増して、人を魅了できるのです。



人をねたんでも、

人を羨んでも、

結局は自分の人生を生きることなのです。




花を咲かせることができるかな。

咲かなかったらどうしよう。


そんなことを考えるより


太陽に向かって手を伸ばし、

今を一生懸命に生きるのです。