おっくんです。

ブログの更新をさぼっていました。
だんだん暖かくなってきましたね。
秋田は今日は快晴。月曜日なのがもったいない!

さて、しばらく私の回はしのの「困り」について書き、アスペルガー症候群の人の感覚を理解できるような内容にしたいと思います。

さて、しのは本を読むのが好きです。

でも本を読むのが、人一倍時間がかかります。

何故かというと「内容が全部大事に感じて、とばし読みなんてできない」「文章の言いたいことが解らないことがある」
とのこと。

たとえば、本を読むときにラインを引く人がいるとおもいますが、しのの場合、全部ラインを引くことになってしまいます。どこが大事か分からないから、全体をじっくり読まないといけないようです。

要は、「要点がつかめない」「大事なところが分からない」ということ。これは大変です。

要点をつかむ練習というのがあって「本の中で印象に残ったこと」「一番大事なことは」というのを、間違って良いから
常に確認することが、要点をつかむ訓練になります。

ということでしのも要点をつかむ努力を多分にしています。


では、次はしのが書きますよ。
<はたらく>発達障害の男性の就職 専門機関の支援得て活動


http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2011020402000054.html



以下、記事の原文ですーーーーー

学生時代に発達障害の一つ「アスペルガー症候群」の診断を受けた愛知県の男性(26)が、就職支援機関の支援を受けながら就職を果たした。障害者手帳を取得した上で、会社に自分の個性や障害の特徴を伝えたことが、採用につながった。採用までの道のりや工夫を聞いた。 (市川真)

 中部地方の工学系大学に通っていた男性が就職活動を始めたのは、三年生だった二〇〇五年春ごろ。金属加工や電子関係メーカーの会社説明会に出席。卒業までに百五十社を受け、うち百二十社が面接まで行ったが、次々と不採用になった。

 理由は「話が正確すぎて、交渉や指示は優秀だが、日常会話が成立しないのでは」「学生らしさがなく、管理職や教授と話している錯覚を覚える」などというものだった。

 男性は、小学校卒業時の同級生アンケートで、「宇宙人と話してそうな人」の一位に選ばれるなど、言葉のニュアンスを読み取るコミュニケーションが苦手な面がすでに出ていた。しかし、障害には全く気づいていなかったという。

 面接が失敗続きだったため、大学のカウンセラーに相談すると、障害の可能性を指摘された。精神科を受診した結果、「自律神経失調症とうつ」との診断。さらに詳しい診察の結果、アスペルガー症候群であることが卒業間際に判明した。男性は、確定診断を受ける直前の三月、派遣会社の正社員の採用内定を受けていた。

 四月の入社式直前、発達障害と診断されたことを会社に伝えると、営業担当者は「派遣先企業からクレームが来る恐れがある」と難色を示した。男性は退職を申し出た。

 大学祭実行委員を務め、スポーツも好きな積極的な性格だけに、その後立ち直って、学生時代と同じファストフード店でアルバイトをしながら、健常者枠での入社を目指した。

 しかし、求人誌やハローワークで探した会社に手当たり次第に連絡を取ったが、今度は書類提出段階で門前払いが続いた。

 男性は、企業の障害者枠での採用を目指すことに変更し、障害者手帳を取得。ハローワークの紹介で、名古屋市にある「なごや障害者就業・生活支援センター」の支援を受けることになった。

 センターの就業生活支援ワーカー渡辺ゆりかさんは、チームワークで就活を成功させるために、男性との間で三つルールを決め、紙に書き上げた。▽ハローワークに行くのは週一回に限定▽二週間に一回は渡辺さんと一緒に行く▽ハローワークの担当者を決める-。ルールを必ず守る男性の性格を利用しながら、就活の方向性を見定めるためだった。

 また、男性が自分の障害を説明するために用意した書類を大幅に簡略化。「指示の内容や指示する人を決めてほしい」などと、会社への要望を具体的に書いた=表。「障害があるけれど大丈夫と、採用担当者に思ってもらえるかがカギ。面接で実際に話せば、人の良さが分かってもらえる」と渡辺さんは話す。

     ◇

 男性は正社員採用が希望だったが、まずは職歴を積み重ねるために契約社員を目指すことに。大手運輸会社の面接試験を受け、〇九年十月に一年更新の契約社員として採用された。それまでに不採用とした企業は、学生時代から数えると七百五十社に上った。

 男性は今、同社で書類の電子化の仕事に携わる。「障害があると、話を聞いてもらえるまでが長い。一人でうまくこなすのは難しく、支援機関が入ってやっとスタートラインにつけた」と振り返った。
◆アスペルガー症候群の人への就労上のサポート具体例

(午前中に入力の仕事を済ませてほしいとき)

<伝わりにくい指示例>

「お昼休みまでにこの書類を片付けて」

「時間が余ったら、○○さんを手伝って」

「お昼までにできそうもないときは言って」

<よく伝わる指示例>

「12時までにこの資料50部を入力してください」

「50部すべて済ませて時間が余ったら、私の所に指示を聞きにきて」

「11時40分までに入力が終わっていなかったら、残りの部数を伝えて」

<アスペルガー症候群> 知的障害も言葉の遅れもないが、社会性の欠如、コミュニケーション障害、興味の偏りなどの問題を持つ。脳の機能障害による「広汎(こうはん)性発達障害」の一つ。広汎性発達障害は1万人に40~60人といわれる。

<障害者就業・生活支援センター> 障害者の自立・安定した生活実現のため、就業に関する相談、日常・地域生活の助言など、関係機関と連携しながら障害者を総合的に支援する。厚生労働省と都道府県の委託を受け、社団法人などの公益法人、社会福祉法人、NPOなどが運営。就業支援担当2人、生活支援担当1人の専門職員が配置される。各都道府県に数カ所~10カ所程度配置されている。


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この男性を取材した中日新聞の方に、金一封を差し上げたい気分です。



取材を受けた彼と私は、非常に境遇が似ています。

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・新卒の面接試験の不採用の連鎖

・小さい頃から、言葉のニュアンスを読み取るコミュニケーションが苦手

・成人になってアスペルガー症候群と診断

・精神障害者福祉手帳を取得

・一般枠から障害者枠での就職活動に切り替え

・都内のハローワークの紹介で、地元自治体委託の就労支援センターにアクセス。

・ハローワークと就労支援センターの相談員とチームを組んで、就職活動。

・「具体的な指示があれば、正確に仕事をこなす」等を面接でPR



など


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私は現在、正社員採用として都内でOL勤務してますが、


具体的に指示がないとわからないので、


上司からの指示を、先輩がその指示をわかりやすく話して下さるおかげで、私は仕事をしています。


会社は利益を追求する場所なので、


雇用側としては、社員ひとりひとりなんて、構ってられないというのが現実ですが、



発達障害当事者側としては、

わかりやすい指示ではないと、何をしてよいのかわからず、

固まって動けないのが現実なのです。




あと、コミュニケーションって、本当にわからない事だらけです。

「人の話を聞く」 「人の話に聞く」


という行為が

こんなにまでも、難しい事だとは思ってもいませんでした。


発達障害者枠で就職しても、社員の皆様に迷惑かけてばかりの毎日です。


その内容については、徐々にブログにアップしていきたいと思っております。



今回はこのへんで。


次の記事は、おっくんに託します。
おはようございます。おっくんです。
東京に向かう新幹線に乗っています。


さて「しの」の障害は同じ自閉傾向を持つ人と比べても軽いものなのだそうです。
言語を記号のように捉えたり、物事を記号のようにとらえることは非常に少ないようです。

ただ、複雑なことや概念形成が苦手ということがあります。
ものの仕組みをとらえるのが、とても苦手なのです。

たとえば、為替市場の円相場。最初は円高、円安など何度説明しても覚えられませんでした。これは普通の人でも難しい概念てすね(^^;)

こうやって書くとダメ人間みたいですが、ダメでも間違っているわけでもなく、「普通の人と違っている」だけなんですね。「違いは単なる違いであって、間違いじゃない」わけです。

概念形成が苦手でも、記憶力は到底普通の人は追いつけない力があります。
テストの時グラフをそのまんま覚えたと聞いて非常にびっくりしました。

今日はこのへんで。次はしのが書きます。