「心は、創造の達人です。
そして、私たちは心であり、思いという道具をもちいて自分の人生を形作り、
そのなかで、さまざまな喜びを、また悲しみを、みずから生み出しています。
私たちは心のなかで考えた通りの人間になります。
私たちを取りまく環境は、真の私たち自身を映し出す鏡に他なりません。」
ジェームズ・アレン
("As a Man Thinketh", James Allen, 『「原因」と「結果」の法則』,サンマーク出版, 2003年4月25日, 訳 坂本貢一)*
難なく読み進んでしまう文章であり、一言一言に立ち止まってみても、深い感動を呼ぶものではありません。
当たり前なことが書いてあると感じるでしょう。
私も最初は、何度読み返したところで、新しい発見は見つかりませんでした。
しかしこれを、自分が何か問題に直面した時に読むと、受け止め方が全然違います。
職場で感情的に人を責める人がいてストレスが溜まっていたり、
家庭内のお金の問題から夫婦間で何度もなんども喧嘩をしていたり、
自分がやりたいと思ったことがいつも何かに邪魔されいつまでたっても叶わなかったり。
その状況になって、
感情が最もたかぶり、不安やイライラがマックスになっている時に、読んでみるとどうでしょう。
「え、この状況はすべて自分の心が生み出したの??」
と素直に思えるなら、あなたは素晴らしい才能を持っています。
全世界が祝福するほどの素晴らしい才能です。
でも、私を含めた大方の人は、激しく反対するでしょう。笑
「だって、絶対に私が悪いわけじゃないんだから!!」 と。
はい、もちろん、その通りです。
あなたが「悪い」わけじゃないです。
自分に矛先を向けろ、とアレンが言っているわけではありません。
アレンが言いたいのは、
その状況を自分から良くしようと思った時、
起きてしまっている現実(結果)に対して、
自分の中の思い(原因)を変えて行動すれば、
鏡が反射するように必ず現実の状況は変わる
ということです。
職場をサンプルにしてみましょう。
感情的に人を責め続けている人が職場の人間関係を悪くしていた時、
自分の中の思いを変えて、
・私はどんなに責められても、
最高に素晴らしい人格と才能を持っていて祝福され、満ち足りている。
・その人が本当は何を大事にしたいと訴えているのか?
・その人が何を恐れているのか?
・その人に反撃したいという私の願望は、
大きな視点から見て本当に良いことなのか?
・もしかして、
悪い奴を懲らしめたいという私の生来の願望を叶えるためにその人はいるのか?(笑)
いかがでしょう、自分の思いは変えられそうですか?
最後の問いにギクリとしたら、それはそれでいいのです。
まずは、自分の奥に潜む感情に気づくことが大切ですから。
ここまで来て、もう一度冒頭に掲げたアレンの言葉を読んでみましょう。
「心は、創造の達人です。
そして、私たちは心であり、思いという道具をもちいて自分の人生を形作り、
そのなかで、さまざまな喜びを、また悲しみを、みずから生み出しています。
私たちは心のなかで考えた通りの人間になります。
私たちを取りまく環境は、真の私たち自身を映し出す鏡に他なりません。」
素晴らしい現実(結果)を手にすることはできます。
自分の心にその原因があるのですから。
これから、引き寄せの法則の起源である『「原因」と「結果」の法則』を使って、
一人でも多くの人が心と現実を変えて、幸せになれるような情報を発信していきます。
*今から約1世紀前の1902年にジェームズ・アレンによって出版された「As a Man Thinketh」(邦題『「原因」と「結果」の法則』)は、自己啓発書の原点として、デール・カーネギー(著書「人を動かす」等)やアール・ナイチンゲールといった同分野の巨人たちに大きな影響を与えました。
世界中で読まれた同書は、聖書に次ぐロングセラーとも言われています。
日本では2003年に発行された際、稲盛和夫さんからも高く評価されており、50万部を超えるベストセラーになりました。
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