漫画の実写化は原作を超えられない?(2008年) | おもしろサッカーSEO対策!

漫画の実写化は原作を超えられない?(2008年)

仕事体験プロフ

投稿日時:2008-10-03

人気漫画を実写化(映画、TVドラマなど)するというのは、昔からあった事ですが、最近はその数がかなり多くなっていて、またヒットもしています。

現在は

20世紀少年 ―本格科学冒険漫画 ビッグコミックス/浦沢 直樹

あくまで個人的な意見ですが、「その漫画作品のファンにとっては、絶対に実写は原作漫画を超えられない」という持論があります。

の映画が話題となっており、今年ドラマ化された
ROOKIES (24) (ジャンプ・コミックス)/森田 まさのり」
 
が人気と高い視聴率を集めました。また今後
ドラゴンボール 完全版 (1) ジャンプコミックス/鳥山 明

『ヤッターマン』『釣りキチ三平』などの作品が映画化を予定しています。
や『デトロイト・メタル・シティ (ジェッツコミックス)/若杉 公徳

その理由は、まず「原作のファンや原作を評価している人が、原作を素晴らしいものとしているので、違う描写があると不満」というものがあります。
よく実写映画化で、製作者独自のストーリーやキャラクターがあったり、独自の解釈を採用したりします。
しかし、原作のファンは「原作が完璧」と思っているので、原作と違う話や人物はマイナスとしか思えません。

さらに、「漫画は自分の頭の中で独自のイメージを創造する事ができる」ということが挙げられます。
漫画を読む時に、ストーリーと原作の絵から、原作に描かれていない風景、場面を自分の脳内で映像化しています。それが、その読み手にとっての“映像化”であるからです。
ですからよく言われる「イメージが違う」という意見が出てくるわけです。

それでは、製作側はどのようなものを作れば良いか?となると、まず考えられるのは
・原作に忠実に原作どおりに作る
・全く原作と違う話を作る

だと思います。

今年公開の『20世紀少年』は、私はまだ観ていませんが、雑誌などの情報や監督のインタビューなどを見ると「原作に忠実に作った」と聞きますし、キャスティングもイメージに近いものとなっています。ですから、原作ファンからの不満も少ないのではないでしょうか。

また、現在続編が製作されている「クローズ ZERO」は、原作の世界観、舞台、サブキャラクターは原作と忠実なものにしつつ、ストーリーと主要キャラクターは全く新たなものとなっています。これにより「別のもの」という事で、原作ファンでも楽しめる作品となっています。

やはり、中途半端というのが一番良くないと思います。
個人的な感想としては最近、個人的に思い入れの強い作品「キャプテン」「クローズ」「フリージア」などが映画化され鑑賞しましたが、楽しめはしたもののやはり原作以上に楽しむ事はできませんでした。
「映画やドラマは全て別物」として楽しむという鑑賞の仕方ができるのであれば、それはそれで素晴らしいと思います。
ただ、「実写への不満や文句」などを語ったり愚痴を言ったりする(あくまで迷惑をかけずに)のも、原作ファンの実写化の楽しみ方のひとつだと思います。

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【参考】
アニメ・漫画の実写映画化作品一覧

[ツカサネット新聞 掲載記事]文章/絵:白石ニョッキー