松本人志「大日本人」ハリウッドでリメーク!/【映画批評】 | おもしろサッカーSEO対策!

松本人志「大日本人」ハリウッドでリメーク!/【映画批評】





松本人志「大日本人」ハリウッドでリメーク

[2011.6.6 06:00 産経ニュース]


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★賛否両論分かれる映画ですが、個人的には好きな映画ですので素晴らしいと思います。ただ、“衝撃のラスト”を、お金かけて豪華にしてしまっては全てぶち壊しです。どうなるか楽しみです。

【「大日本人」映画批評】※公開当時の感想

お笑い芸人・ダウンタウンの松本人志氏の初監督作品にして、企画・監督・主演という三役を努め、2007年度カンヌ国際映画祭に出品された『大日本人』を観ました。


公開当時は、会場でのあまり良くない反応が流れたり、映画を観た人の感想でも「つまらない」などの否定的なコメントも多くありました。

しかしこれらは、あくまでも一般の方と、「プロ」とは言っても「映画」のライターさんの感想でありますので、お笑いを20年以上見て、松本人志氏の映像作品をほとんど全て観ている自分が観た場合はおそらく評価が違うだろうと思っていました。

結果は、“笑い”としてレベルの高い、「笑いの楽しめる映画」であったと思います。


この映画は、基本的には「怪獣ヒーロー物」のパロディです・・・・というのは、あまりにも大雑把すぎます。というのも、“「怪獣ヒーロー物」のパロディ”ネタはお笑い界ではあまりにもベタなネタで、、松本人志氏を含めさんざんやりつくされています。この映画はただのパロディではなく、リアルに「怪獣を倒す人間」という存在が描かれています。

定番ギャグである、『○○マンは怪獣を倒すけど、家や車をバンバン壊している』というギャグが、リアルに描かれています。

近隣住民から迷惑がられたり、妻と子供に逃げられたり、TVで中継されたり、スポンサーのロゴをつけられたりします。

そして最後には特撮ヒーローの実写版のコントで終了します。

そしてあっけなく終わってしまったと思われる中をエンドロールの親子コントが流れ、満足させてくれます。


ストーリーとしてはこのような感じなのですが、一番の見所であり笑いどころなのは松本人志氏演じる「大佐藤」というキャラクターであります。

彼の話す言葉と間が面白いのであり、これを“楽しめるかどうか”によってこの評価が分かれると思います。

松本人志氏にしてみれば、言葉と間は「こういうって、面白いでしょ?」という事で、非常にこだわって作られたものだと思います。


「大佐藤」を楽しめないと、この映画はたいして面白くないと写るだろうし、また松本人志氏の過去の作品をほとんど観ずに、普通に映画として見た場合は、満足のいかないものになるかもしれません。

また、一般的な「わかりやすい笑い」が好きな、もしくはそれしか解らない人にとっても面白くないと写る可能性があります。


誤解をしてほしくないのは、細かい、レベルの高い笑いを理解できる人が上、理解できない人が下、などということは無く、楽しみ方はそれぞれだと思います。しかし、『笑いが理解できない』ということと、『つまらない』というのは別であります。

おそらくこの映画を「つまらない」とした人は、笑いが解らないので「つまらない」と言ったと思いますし、そういう方が沢山いらっしゃると思いますので、言わせていただきました。

この映画は多くの人にとって、「映画を違う角度(笑い)から観る機会」になるのではと思い、またそうなる事を願います。