“悪くなかった”日本代表へのマスコミの冷たさ!(北京五輪日本対ナイジェリア戦) | おもしろサッカーSEO対策!

“悪くなかった”日本代表へのマスコミの冷たさ!(北京五輪日本対ナイジェリア戦)

北京オリンピックのサッカー日本代表はナイジェリアと対戦し、1-2で敗れた。
これにより、予選敗退が決定した。

個人的な感想は、日本代表の戦いぶりは悪くなかった。
「引き分けなら可能性が残るが、予選突破は難しい」という状況において、日本代表は0-0の引き分け狙いの試合運びをする訳は無く、また反町監督の考えにはなかった。
当然、日本は得点を取りに、攻撃的に戦った。
ただ、このチームは(日本代表全般に言える事だが)“得点を取れないチーム”だ。
必然的に人数をかけて攻撃するしかない。
ところがやはり、というか残念な事に得点はできず、アルゼンチン戦、アメリカ戦と同様に前半は0-0でしのいだものの、後半に先制点を取られてしまった。
ここで日本代表は追い込まれてしまった。
さらに得点を取りに行かなければならず、前がかりな戦いになる。
その状況の中、中盤でパスカットされ、カウンター攻撃をされたら、当然失点してしまう。この2点目は、「取られても仕方の無い」点だった。
そして、待望の得点を決める事ができたが、これもナイジェリアGKが、2-0となり気が緩んだ結果、ミスキックをした為に取れた1点だ。
日本の得点にケチをつけるつもりは無い。むしろ、相手のミスを見逃さず、きっちり得点できた事を評価したい。

あくまでのこの試合、この大会の敗因は「得点できなかった」攻撃力だ。
両サイドバックの内田、安田により、チャンスを作り出す事はできていた。しかし、最後のシュートの精度が欠けていた。
また、攻撃のパターンが少なかった。中盤からの両サイドへのロングボールがほとんどで、「ドリブルで相手を崩す」というものがなかった。
ナイジェリアの1点目のように、相手ゴール前での細かいパス回しが必要ではないだろうか。
一度、くさびでボールを折り返す、という良いパターンがあった。今後はこういった攻撃パターンを増やし、最後にシュートまで持っていく事が必要だと思う。
また、ミドルシュートも多く打ち、精度を上げる事が必要だ。
本田圭佑が1本、良いミドルシュートを放ったが、他のシュートは精度も威力もなかった。
良いミドルシュートを打ち、警戒させることも、相手ディフェンスを崩す為に必要だ。

とは言え、この試合、日本代表は持っている実力を出せていたし、気持ちも出せていた。敗れたのは実力差であり、予選突破すら難しい事は大会前から分かっていた。

この日本代表に対し、翌朝マスコミ(TV)の反応は冷たかった。
他の競技でメダルを獲得した選手の映像をくりかえし放送し、サッカーは結果すらほとんど報道されなかった。(※放送はしただろうが、個人的には聞かなかった)

始まる前はやみくもに「がんばれ」と「メダルを期待」を繰り返し、結果が出ると、メダル獲得者を以上に持ち上げ、敗者は無視。
もちろん勝者は賞賛され、敗者にかける言葉が無いのは当たり前だが、マスコミ(TV)は露骨すぎるし、その競技について何の知識もないであろうキャスターやレポーターが、過剰に期待し、そしてはしごをはずす光景は非常に不愉快である。