フットサル日本代表対ウクライナ代表の戦評/感想
【白石ニョッキーの戦評】
序盤、かなり日本の動きがかたく、また作戦も無いように感じられました。
パスを後方で回しているものの、パスの出しどころが無い、と言う状態が数分続きました。
ボールを持ったが動きが止まってしまったり、GK定永がゴール前おおきな山形のボールをスローしたり(これは結果的にチャンスになりましたが)、パスミスをしたり・・。
原因は連携の練習・経験不足が大きいでしょう。連携ミスは動きが良くなってきた試合終盤まで続いたので。
たしかに今回(3月~4月)の合宿のテーマは「フィジカル」でしたから、連携の練習時間がそのぶん少なくなったのは間違いないでしょう。そして、それは計算に入っていたと思います。
その分.上積みされたフィジカル面でカバーすれば良いという思惑でしょうが、はたして、個人対個人で、局面を打開できていたか、というと微妙です。
個人で勝っていた部分は、小野のテクニックと金山のスピードくらいだと感じました。
その他はやはり、“連携プレー”で作ったチャンスでした。
問題点を挙げると、まず精神的に余裕が無いという事。チーム全体として見ると、かなりかたい印象で、個人技の“遊び”や“思い切ったドリブル突破”が少なかったように思えました。
あとは連携でのミスとボールを取られる場面が多かった事。多少ミスが出るのは仕方ありませんが、カバーなどをもっとしっかりとしていかないと、失点のシーンのようにカウンターをつかれてしまいます。事実、失点は1でしたがカウンターは何度かくらいました。
AFCフットサル選手権までに、連携の部分を強化していって貰いたいです。
逆に良かった所は、スピードとダイレクトパスです。金山を中心に緩急をつけた動きは素晴らしいものがありました。特に縦へ抜ける動きはかなり有効だと思います。
それと、細かいテクニックを使ったダイレクトパスも終盤に繋がりつつありました。これをスピードのあるプレーを絡ませて行くと、得点は増えると思います。
スペイン遠征を含めて1勝4敗ではありますが、最後に勝利しはずみをつけ、内容にも光が見えてきたように思います。
AFCフットサル選手権での優勝は十分期待できますし、そうなるよう応援したいと思います。
フットサル日本代表・前半の先発メンバー フットサル日本代表・後半の先発メンバー
【ファン(サポーター)について】
会場の発表によると、入場者は4,885人。
さすがに「日本代表」という肩書きは強く、なかなかの人数だと思います。
しかし、もっと増えて欲しいと思います。
Fリーグも2年目ともなり、だんだんと「アイドルではないフットサル」というものが知られてきました。
少しでも興味のある方は是非とも足を運んでください。そして会場を満員にして貰いたいと思います。