クリーンすぎる日本!しかしそれなら国民は勝ちを求めてはいけない
勝利とクリーン、両方とも求めるのはあまりに高度すぎます。
サッカー東アジア選手権、日本は韓国と引き分け、優勝はなりませんでした。
しかしこの大会、そういう事よりもマスコミや多くの人々には「中国のラフプレーで、日本はさんざんな目に遭いました」と言ったほうが実感が湧くかも知れません。
私はそれについては、「中国ラフプレーに囚われ過ぎ」だと思います。
もちろん、様々な点で、ベストなコンディションで戦えなかったのは事実です。
しかし、サッカーの試合において、特に「ワールドカップ予選」においては「ベストなコンディションで戦えない」事が多いのも事実なのです。
こういう事を言うとすぐに感情に走る方がいらっしゃるので説明しますと、中国が度を越えたラフプレーをしたのは事実だと思います。許されるべきではないファールをしたと思います。そして実際に、東アジア連盟は罰金を科すことを決めました。
しかし、本当にそれだけ、もしくはラフプレーが一番の原因だったのでしょうか?
私は違うと思います。なによりも日本の実力、技術、精神的な部分が劣っていたからだと思います。
中国戦、韓国戦をみても当たりの弱さ、マークの甘さが目立ちました。
という個人的な意見を書いても、みなさんは納得されないかもしれませんので、当事者の意見を引用させていただきます。
岡田監督は
「詰めも甘く、ディフェンスも甘さが出て失点した。それが課題です」
「甘さ? ボール際の強さ、足先で行くか体ごと行くか、マークを簡単に離す。簡単なことです」(サンスポ.COM/2008年2月24日より)
と言って、韓国戦終了後は怒りの表情でした。
さらにデフェンスの中心の中沢選手は
「球際で負けてるから。本気で当たればどっちに転がるか分からない。相手にも伝わる」(サンスポ.COM/2008年2月24日より)
「球際で負けている。ガツンといかない。戦う気持ちがない」
(スポニチ/2008年02月24日)
と言い、ジェスチャーで試合中、「強く当たれ」とう指示を出していました。
さらにGKの川口選手も
「球際の甘さが出てしまった。中国戦はみんな集中していたけど、きょうは間延びしていた。どんな相手にも『挑んでいく』という気持ちを忘れてはいけない」
(サンスポ.COM/2008年2月24日より)
と言っています。
つまり選手・監督も日本代表チームの「詰めの甘さ」「当たりの弱さ」を認めているだけではなく、敗因として怒っており、今後の課題としている訳です。
つまり日本は、「総合的な実力」で負けたと言える訳です。
マスコミや一般のみなさんは「ラフプレーは絶対許せない」と思っている方もいると思います。そして現在の日本代表はラフプレー、特に汚いものをすることは無く、「クリーンなチーム」と言えます。
私はある程度のラフプレーがあったほうが魅力的だと思いますし、あるのが普通だと思っていますが、ラフプレーを進めている訳ではありません。むしろ「この世からラフプレーが無くなる」なら、そうあってほしいです。
ですから日本が「クリーンなチーム」を目指すのなら、それでいいと思います。素晴らしいと思います。
ただ、それなら【勝利】は諦めなければなりません。クリーンなプレーで勝つには、相手より数段レベルの高いプレーが必要になります。ヨーロッパの強豪国ならまだしも、日本はほとんど世界レベルでは勝てないと思います。
2006年W杯が良い例だと思います。
また、紹介した通り、現在の監督・選手は「詰めの甘さ」「当たりの弱さ」が無い事に不満を持っています。もちろんラフプレーとは言っていませんが、悪質ではないタックルや強い当たりは、「ラフプレー」と言って良い範囲だと思います。
私は日本に強くなって欲しいので、「ラフプレー」を要求します。さらにできる事なら、『悪質ではない強い当たり』を求めます。
その昔アルゼンチンのマラドーナがW杯で相手チームからの度重なるファールに腹をたてて報復のタックルをし、退場となり敗退しました。
現在のサッカーは、昔と比べるとかなり、反則には厳しくなっています。
それでもサッカーには、多少の「ラフプレー」(ここで言うラフプレーとは“悪質ではない強い当たり”)は技術として存在し、勝つためには必要なのです。
あくまでも、悪質なものは除いた話です。
悪質なものは悪質なものとして非難し、そうではないものは技術として受け入れなければなりません。
感情としては許せないかもしれませんが、サッカーというスポーツは現在はそういう状態なのです。
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