うしに鼻輪つけたことある?
俺、あるんよ。
えぐかった。すんごく。
今日は、そのえぐい話をしよう。
うしの鼻の穴はアフリカのどっかの民族みたいに
両鼻の穴の間が貫通しているわけではなく、
埋まってます。ふつうに。
なので、長さ10cmぐらいで、先端だけ鋭利になっている
金属の棒をぶっさして、ぐりぐりやってあけるんよ。
うしは首の部分を柵で固定。
うしだって痛い。躊躇せず一気にやらなきゃいかん。
しかし
俺はひよってしまった。手に力が入らない。
ぐりぐり
もぅ~
ぐりぐりする度うしが啼く。いや泣いた。
力が入らないためか、なかなか貫通しない。
しかも、うしの鼻息はぐりぐりするほど荒くなり
鼻息の勢いで、鼻血を浴び、Tシャツは血しぶきで赤く染まる。
ブルーになってきた。
しかし、なんとしても開けなきゃ
と根性で続けようとした
そのとき。
ぐりぐり
もぅ~
ぐりぐ ごんん ぷしゅー
もーーー!!
なんと
うしがあまりの痛さに興奮して頭を柵に打ちつけ
その拍子に、うしの角がすぽっと取れ、
角の先端から鉄砲水のように血が噴出していた。
うっげー!!
うしは角にも血が通っている。
角を触られると嫌がるし、あったかい。
つまり取れたのは角全体ではなく、外側の硬い部分だけ。
いわゆる角っぽいサックが取れ、中の生々しいお肉から噴出していたのだ。
この光景を見た俺は、完全にグロッキーとなり
もはや鼻輪付けどころではなくなっていた。
鼻輪付けは一緒にいた韓国人のキムくんに任せた。
軍隊上がりの彼は、微塵の躊躇もなく一気にぶちっと
貫通させた。タフだった。
鼻輪は無事に装着させたが
依然うしは流血状態。
顔面から血を流し、もはや往年のアニマル浜口状態。
とりあえず、飛んでった角サックを
元通りにかぶせておきました。
痛い思いをさせてごめんね。うしくん。