ブログを見にきてくださって
ありがとうございます。




昨年の12月。
私は
激しく落ち込んでいました。

自分の期待と息子の現状に
ものすごく差が見えてしまって
目の前が真っ暗になりました。

周りの人々の優しさに、支えられて
少しずつ回復してきて
今は
穏やかに毎日を過ごせています。



そんな落ち込んでいた私を
救ってくれた本があります。

私のように
落ち込むかたがいたら
おすすめしたい本です。

実際に自閉症スペクトラムのお子さんを育てていらっしゃる方が書かれた本になります。

この本の中に
【健常児に近づけることを目標にしない】
という項目があります。

少し抜粋します。



健常者である親が障がいのある子の親になると
つい人並みを期待してしまう。

それは
健常者としてしみついた固定観念があるからで

心のどこかで
「障がいがあることは不幸なことだ」
と思っている。

「障がいがあることは恥ずかしい」
という気持ちが潜んでいる。

「こどものため」といいながら
実は自分の理想とするこどもに近づけようと
引っ張っているのではないのか。


健常者の価値観の枠を外すことが
発達障がい児を育てる上でたいせつなこと。


どんなに努力しても、健常児にはならない。
発達障がいは、先天的な脳の機能障害なので
一生治癒しない。


著者も診断されたときは、期待していたが
知的障がいを伴っているというのが
判明したとき、他の子との差を受け容れざるを得ず
「期待しても仕方ない」と
良い意味でハードルを下げ
比較的早い段階で方針を変えることができた。

そういう意味では
ごく軽度の子をもつ親は
「もしかしたら、健常児になるかも」
と錯覚し、他の子に近づけようと
頑張ってしまうのかもしれない。

本人も自分自身が他の子と何か違うと
感じながらも、周りからは〝普通の子〟として
扱われるので、とても生きづらい。

だからこそ親が味方になって
寄り添ってあげてほしい。





とありました。







うちの息子も
きっとこの先
自分に対してどこか違うと
思うことがあるのかもしれません。


そんなときに
親まで息子を批判したら…

一番の味方の私に批判されたら…


胸がつまります。

息子…
本当にごめんね…。

期待したかったのです…。

まわりからも
「どこが??」
「全然わからない」
と常々言われていて
『あんたが心配性なのでそうおもうだけ!!』
という人もいます(うちの母ですが)。


また
最近の成長の伸びが大きく
もしかしたら…
違うのかもしれない…

もしかしたら
健常児になる??

なんて
心のどこかで期待していたんです。


価値観というものは
そんなにすぐに 切り替えられるものではないと
私は思います。

でも少しずつでも
変えていきたい。
息子に寄り添える私になりたいです。





この本は
悩んでいる親にとっては
言われるとキツイことを
ズバリとかいてくれています。

でもそれは
経験者ならではの見解だと思います。

私にとっては顔に冷水をかけてもらったように
ハッとさせられ胸が痛くなりました。
でも
思い込みに気がつけて本当に有り難い本でした。


長くなりましたが
読んでくださって
ありがとうございました。