7月某日、グランフロント大阪で開催された
「ピュアナチュールオーガニック」ワークショップに参加してきました。
このイベントは、食に関わるお仕事をされている方限定のもので、
現場ならではのリアルな情報交換もでき、学びと刺激の多い2時間に。
「オーガニック=ハードルが高い」は思い込み?
正直、参加する前はちょっと構えていました。
「オーガニックって、体には良さそうだけど高そう」
「企業のサステナブルって、実際どれだけちゃんとしてるの?」
そんなふうに、どこか他人事のように感じていた部分もありました。
でも、このワークショップを通じて、その印象はガラリと変わりました。
循環型酪農のリアルに触れて
最初のセッションでは、「有機循環型酪農」についてのお話が。
牛たちはストレスの少ない放牧飼育。
搾乳はオートマティック、飼料には排泄物を再利用し、
太陽光発電でエネルギーも自給。
まるで“メビウスの輪”のように全てがつながっていて、
牛にも人にも、そして地球にもやさしい営みが広がっていました。
その背景には、品質を保ちながら持続可能性を実現しようとする
作り手の熱意と努力があることも知りました。
北海道・別海町の牧場をVRで旅する
次に体験したのは、オーガニック牧場のVR体験。
北海道・別海町にあるピュアナチュールの牧場を、
まるでその場にいるかのようなリアルな映像で見学。
広大な自然の中、のびのびと過ごす牛たちの様子に
「これは一度、実際に行ってみたい」と思わず感じたほど。
本物の味を“食べ比べ”で実感
後半は、楽しみにしていたテイスティングタイム。
まずは3種のヨーグルトを食べ比べ。
しっかりとした酸味、コクのある乳風味──
一口ごとに違いがあり、「これが“骨格のあるヨーグルト”か」と納得。
続いて、有機食材とヨーグルトを組み合わせたプレートの試食。
中でも人気だったのは、ヨーグルトに小豆を合わせた一品。
きな粉やあんことの相性は知っていたけれど、
この和×乳製品のバランスに、会場では驚きの声があがっていました。
はじめての“アガベシロップ”との出会い
個人的に印象的だったのは、アガベシロップとの出会い。
はちみつのような甘さを想像していたけれど、
ヨーグルトや素材の味を引き立てる、繊細なまとめ役という印象。
“甘さで包む”というより“支える”存在。
新しい味覚の世界がひらけた気がしました。
オーガニックの“今”を、五感で知る時間
「知る」「味わう」「感じる」。
机上の知識ではなく、体験として“オーガニックの今”に触れられたことが、
このワークショップ最大の収穫だったように思います。
これまでどこか遠くに感じていた“オーガニック”が、
ぐっと身近になった2時間でした。