まだまだ続くカンボジア編。
5日間ずっとケンと24時間、一緒いることにぶっちゃけ俺は疲れてきた。彼の一言一言の発言にイライラしてた。そろそろ限界だと彼も気づいていた。また僕らは別の道を歩き1人旅をするべき頃だった。
だからわざと別行動をとりはじめていた。そんな時、1人の自由時間の夕暮れにシェムリアップ川のベンチで絵を描いてると2人の少年が黙って側でずっと見ていた。彼らに描いた絵をプレゼントし、白い紙とパステルを渡した。嬉しそうに少年は一生懸命ハートの絵や風景を描いてくれた。
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そしたらいつの間にかいっぱいの子ども達が集まって野外授業のようにみんなで絵を描いた。
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韓国人か中国人か解らないが旅行者に
「Aer you teacher?」
と聞かれて笑顔でNOと答えた。
パステルは取り合いになってありったけの鉛筆やペンを渡し、「もう一枚!」「もう一枚!!」
なんだか嬉しくてクロッキー帳の紙を渡したら紙がとうとうなくなってしまった。
「ゲストハウスにまだ大きい方のクロッキー帳が残ってるから取りに行ってくる。必ず戻って来るから待ってて!」と少年に言って走ってとりにいった。
川沿いに戻って来た頃はもう夜になり暗くて子ども達は1人もいなかった。
僕の絵もパステルも鉛筆もあとかたもなく綺麗に無くなっていた。
まるでさっきの場所じゃないような気がして何度も確認して歩き回ったけどあの笑顔に会うことは出来なかった。
そしたらベンチに座っているカンボジアの男に
「日本人ですか?」
と話しかけられた。
僕は少し戸惑ったが彼の横に座りさっきあった出来事を話し彼の話しを聞いた。
彼は日本語の勉強をしてるらしくシェムリアップより少し遠い田舎で学校を開いている先生だと言った。
その学校は地雷で親を亡くした子ども達が通う施設だと話した。旅行者も見学しにくるんだと写真を見せてくれた。「あなたも見に来ませんか?」と彼は言った。
「Aer you teacher?」
その言葉を思い出した。
神様が本当に見てるんじゃないかと一瞬信じた。彼を信じた訳じゃなかった。ケンに頼った生活から逃れるきっかけになると想ったんだ。