ダッチワイフの切ない物語。
秀雄が愛情を注ぐ同居人の「ノゾミ」。
ノゾミは人ではなく男の性欲処理の代用品ダッチワイフだった。
そのダッチワイフがある日突然心を持ってしまう。
そこから人との出会いを通して自分の存在を確かめる。
ビニール人形が、心を持ったことで言葉を覚え始め、恋をし、
身なりに気を配るようになっていく。
純真無垢なビニール人形とからっぽな人間。
体なのか、心なのか、中身に空気を吹き込もうともがき苦しんでいる。
映画の中で、「人は自分だけでは完結できず、欠如した部分を他者に満たしてもらう」
というような詩があった。
空気人形はあの瞬間純一に愛を吹き込まれ、今度は純一に愛を吹き込もうとする・・・。
純一を失ってしまった空気人形は、やはり生きることを諦めてしまったのだろうか。
自分という存在が他者によって証明されるということを改めて認識させられた作品です。
映画の中の下記の詩は真に奥深い。
~以下映画内より引用~
命は自分自身だけでは完結できないように作られているらしい。
花も雌しべとおしべが揃っているだけでは不十分で、
虫や風が訪れて雌しべと雄しべを仲立ちする。
命はその中で欠如を抱き、それを他者から満たしてもらうのだ。
世界はたぶん、他者の総和。
しかし互いに欠如を満たすなどととは知りもせず、知らされもせず、
ばらまかれている物同士、無関心でいられる間柄。
時に疎ましく思うことさえ許されている間柄。
そのように世界が緩やかに構成されているのはなぜ。
花が咲いている。すぐ近くまで虻の姿をした他者が光をまとって飛んできている。
私もあるとき誰かのための虻だったろう。
あなたもあるとき、私のための風だったかもしれない。
ペ・ドゥナ(空気人形)、ARATA(レンタルビデオ屋の従業員・純一)、板尾創路(空気人形の持ち主、ファミレス従業員・秀雄)、高橋昌也(元高校国語教師・敬一)、余貴美子(受付嬢)、岩松了(レンタルビデオ屋の店長・鮫洲)、星野真里(OL・美希)、丸山智己(萌の父親・真治)、奈良木未羽(小学生・萌)、柄本佑(浪人中の受験生・透)、寺島進(交番のおまわりさん・轟)、山中崇(-)、ペ・ジョンミョン(-)、桜井聖(-)、オダギリジョー(人形師)、富司純子(未亡人)
秀雄が愛情を注ぐ同居人の「ノゾミ」。
ノゾミは人ではなく男の性欲処理の代用品ダッチワイフだった。
そのダッチワイフがある日突然心を持ってしまう。
そこから人との出会いを通して自分の存在を確かめる。
ビニール人形が、心を持ったことで言葉を覚え始め、恋をし、
身なりに気を配るようになっていく。
純真無垢なビニール人形とからっぽな人間。
体なのか、心なのか、中身に空気を吹き込もうともがき苦しんでいる。
映画の中で、「人は自分だけでは完結できず、欠如した部分を他者に満たしてもらう」
というような詩があった。
空気人形はあの瞬間純一に愛を吹き込まれ、今度は純一に愛を吹き込もうとする・・・。
純一を失ってしまった空気人形は、やはり生きることを諦めてしまったのだろうか。
自分という存在が他者によって証明されるということを改めて認識させられた作品です。
映画の中の下記の詩は真に奥深い。
~以下映画内より引用~
命は自分自身だけでは完結できないように作られているらしい。
花も雌しべとおしべが揃っているだけでは不十分で、
虫や風が訪れて雌しべと雄しべを仲立ちする。
命はその中で欠如を抱き、それを他者から満たしてもらうのだ。
世界はたぶん、他者の総和。
しかし互いに欠如を満たすなどととは知りもせず、知らされもせず、
ばらまかれている物同士、無関心でいられる間柄。
時に疎ましく思うことさえ許されている間柄。
そのように世界が緩やかに構成されているのはなぜ。
花が咲いている。すぐ近くまで虻の姿をした他者が光をまとって飛んできている。
私もあるとき誰かのための虻だったろう。
あなたもあるとき、私のための風だったかもしれない。
ペ・ドゥナ(空気人形)、ARATA(レンタルビデオ屋の従業員・純一)、板尾創路(空気人形の持ち主、ファミレス従業員・秀雄)、高橋昌也(元高校国語教師・敬一)、余貴美子(受付嬢)、岩松了(レンタルビデオ屋の店長・鮫洲)、星野真里(OL・美希)、丸山智己(萌の父親・真治)、奈良木未羽(小学生・萌)、柄本佑(浪人中の受験生・透)、寺島進(交番のおまわりさん・轟)、山中崇(-)、ペ・ジョンミョン(-)、桜井聖(-)、オダギリジョー(人形師)、富司純子(未亡人)