「かぜまち美術館の謎便り」を読む。
この作家さんの引き出しの多さ、そして、
カメレオン的作風には、感動。
探偵もの、葬儀屋ものなどなど、ミステリーやら、
ハードボイルドやら…。
今回は、あまりにも、ふわふわっとした装丁の
イメージと、ファンタジーっぽい父娘の会話やらで、
甘いハートフルな物語なのかと思いきや、皮肉っぽい、
そして不穏な空気も散らばり、一筋縄では、
やっぱりいかないな、と。
カリスマ学芸員と評判の父、佐久間が、五歳の娘、
かえでと共に香瀬町の美術館館長として赴任してきた。
この町で、保育士のカホリは、父親と二人で
暮らしてきた。十八年前、兄のヒカリが謎の死を
とげてから。
そんな中、死んだヒカリから、はがきが届く…。
