9.我慢ではなく忍耐を | アドラー心理学でブレークスルーを巻き起こすブログ

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アドラー心理学やコーチングで学んだことの中から印象深かったことを中心に書き綴っていきます。
大学では心理学や哲学、福祉経営学を専攻しました。
読者の皆様もどこまでも広く深い心の探求を模索していきましょう。
そして、人生にブレークスルーを巻き起こしましょう!

  斎藤一人さんの本を読んでいて、なるほどと思うことがありました。
 それは 「我慢の我は、我が強いの我」 。
 我が強い人ほど、我慢する。
 我を克服した人ほど、我慢しなくても、うまく生きられるということです。

 

  これまで、多くの人と仕事をしてきましたが、この話には大いに納得しました。
 たとえば従順な態度の人には、2種類あります。
 過ちを指摘されたとき、反省する人と反省しない人。
 反省する人は、二度と同じ過ちを繰り返さないように、注意 します。

 

  一方、表面的に、頭を下げるだけの人がいます。
 内心では 「自分の方が正しいが、仕方なく我慢してやった」 と考えるため、反省しません。
 自分の考えを表明して、きちんと議論する勇気もないため、その間違いに気づくこともありません。
 このような人は従順そうに見えますが、実は、大変、我の強い人だと思います。

 

  逆に従順でない人も、2種類います。
 同じように、反省する人と反省しない人。
  従順ではないが、反省する人が、最も速く成長 します。
 なぜなら、過ちを指摘される回数が、圧倒的に多いからです。

 

  アドラーは、我慢について、次のように述べています。
 「我慢する」 とは、怒りをコントロールする方法であり、その発想そのものが、権力争いに囚われている証拠だと。
 怒りそのものを、コントロールしても、そこに反省や前進は見られません。
 それよりも、怒りを避けて、言葉と論理によるコミュニケーション をマスターしたいものです。

 

  日本では、よく、 「我慢が大切」 と言われます。
 しかし、本当に大切なのは、 「我慢」 ではなく 「忍耐」 ではないでしょうか。 
 「忍耐」 とは、古代から西欧に伝わる 「四元徳 (4つの徳) 」 の1つなのだそうです。 
 苦しくても、耐えながら、反省点を見つけて、改善を重ねることでしょう。