久しぶりに村上春樹さんの【回転木馬のデッドヒート】という短編小説を読みました。
僕らは動かしがたい世界の中でもがきながら生きている。
それは回転木馬という運行システムの中で流れに乗りながらデッドヒートを繰り広げているようだ。
世界は変えられなくても、自分は変えることができる。
自分が変われば周りの世界も違って見える。
世界を変えなくてもいい。
世界に対する捉え方を変えればいい。
僕らは皆それぞれ違った色の色眼鏡をかけている。
限りなく透明に近い眼鏡をかければ差別や偏見のない世界が見えてくる。
できることは限られているけれど、先入観なく世界を見れる。
ありのままの世界で何物にもとらわれずにできることをしよう。
たとえそれが回転木馬の上のデッドヒートにしかすぎなくても。
僕らは天国という完全な世界に生きているわけではなく、
不完全な地球という訓練所で修業をしている。
そして人間関係という最大の課題に取り組んでいる。
不完全な身体をもって学んでいるからこそ多くの学びが得られる。
起こることが全て正解だったら、何が本当の正解かわからなくなる。
不完全な中で正解を求めるからこそ、真実に近づいていける。
村上春樹さんの小説を読んで、そんなことをおもったんだ。
ブログの読者さんも機会があったら電子書籍などで是非読んでみてくださいね。
目に見えることは大いに価値のあること。
でも、私は目に見えないものこそ大切にしたい。
それが私がアドラー心理学やメンタルヘルスを学ぶ意味でもあります。
読者の方々と目に見えないやりとりをする中で、
想像力という人間に与えられた最大の資質を活用できている気がする。
想像力は無限大ですよね。
現実がどうあれ、想像の中で描いた夢は決して無駄にはならない。
想像の中からしか創造は生まれないのだから。