朝起きて、
頭痛と身体の痛みをほぐそうとストレッチをした。


その後、瞑想するように深呼吸をいくつかしようとしたとき、
その感覚は突如やってきた。


身体が、細い木ぎれになった感じ。

首から下、
ただのかれた木の枝で作られた骨格で、何もついていない、
血液も筋肉も内臓も何もなく。
自分のからだの、心の現実感が全くない。


その骨組みのビジュアルさえも 目に、頭に浮かび、
筋肉の感覚がなく、
深呼吸をしているつもりなのに、息が入ってこない、
いや入ってきているのだけれど
それは深呼吸ですらなく、すうすうとぬけていって、
かろうじて浅い呼吸にしかならない。
何度繰り返しても。


一瞬 ぎょっとして、
でも取りあえず落ち付けと その浅い呼吸を繰り返すうちに、
なんとか 意識が現実に戻ってきた気がして、
身体もちゃんとあることを確認し、
しかしそれでも身体のふわふわすうすうした感じはなかなかぬけず、
落ち着きながらもかなり動揺した。


何だったんだろう、あの感覚は。

何かの、危険信号なのか。
あんな奇妙な感覚は、初めてだった。




今日はお出かけだ。
友人と、アールヌーヴォーのガラス展を見に行く予定なのだ。
さて、気を取り直そう。
皆様も、よい一日を。