【奏光のストレイン】 # 1話 絶望の前奏曲(プレリュード) # を見た。(ストーリー詳細あり) | Mix Fruit Strategy

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日々の徒然と、遊んでいるゲームや深夜アニメの短い感想など記載予定。
書きたいことを適当に書いてます。気に入ったらまた来てください。
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「兄さん…どうして?」


イノセントヴィーナスの後番組『奏光のストレイン』
当ブログでは、これをメインに据えることに決めたので
1話・2話を別々にする。
光りが奏でるものとは、一体何なのだろうか?
切ない物語の開幕。



◆ストーリー詳細◆

◆オープニング◆
◆丘の上で両親の墓前に誓う兄

少女は草原を走る。
両手に大事そうに紙を抱えて…。


「父さん、母さん…。

今度の作戦は自分が部隊長を任されました…。

友軍の救出という大任ですが、

ウィーレック家の名に恥じぬよう頑張ってまいります。

ただ一人残していくセーラの事だけが…。」



兄に駆け寄る妹。



「ラルフ…お兄ちゃん…。」


「セーラ!」



歩み寄る妹。


「これ、私が描いたの…。

お兄ちゃんの絵…持って行って…。」


「ありがとう。大事にするよ。」



筒状にした紙を渡すと、妹は泣き出した。
兄は妹に目線を合わせるようにしゃがみ、
ポケットからペンダント状の鎖をつけたアクセサリーを取り出し、
妹の首にかけた。



「絵のお返し。ほらお揃いだ!これでいつも一緒だよ!」



自分のペンダントを見せる兄。
お揃いのペンダント。



「で、これはね…。」



ペンダントを操作する兄。
奇麗なそれはメロディーが奏でられるオルゴールでもあった。



「おいで、セーラ…。」



兄は妹の手を取り、踊る。


「上達したなぁ…。」

「ボックスステップなんて初歩だもの!」

「戻る頃にはもっと上手くなってるんだろうなぁ。」



ステップを止める妹。


「お兄ちゃんが行くのは、130光年先なんでしょ?
戻ってくる頃、私はもう死んじゃってること…知ってるもの!!」



しゃがみ込み涙を流す妹。
兄の腕のアラームが鳴り、
別れの時であることを知らされる。



「セーラ…もう行かなきゃ…。行ってきます…。」



涙を拭い見上げた妹は兄に向かい宣言する。



「私が、私が行く!お兄ちゃんの所に!!」


「セーラ…。自分で決めた事は自分にしか果たせない!

その思いがあれば、出来ないことなどきっと無い!」


「うん。」


「行ってくる!」



兄は妹に貰った絵を掲げ旅立って行った。


そして数年後…。
ストレインと呼ばれる有人兵器に騎乗する妹の姿があった。



<そう、私は絶対に行く!兄さんの所へ!!>


◆奏光のストレイン◆
◆STEP 01 絶望の前奏曲(プレリュード)◆




セーラ 「行くよ、セーラ!!」



セーラは自分に言い聞かせる。
華麗に舞うようにストレインを操り、
トゥモールダミーを叩いていくセーラ。


##トゥモールダミー:敵の無人兵器トゥモールの演習用ダミー##



セーラ 「この程度なら軽い軽い!」



仲間の3機と連携して次々と倒していく。
演習の成果、主席はセーラだった。



◆教官
「流石だな、ウィーレックの血筋は…。
今期もまた、我がグラベラ空間機甲兵科学院は、
名門に恥じないリーズナーを送り出せるというわけか…。」


##リーズナー:ストレインのパイロット##



◆ロッカールーム
セーラ 「今日もお疲れ様…。また明日も頑張ろうね…。」



ロッカーに収納したミミックを労い、セーラは振り返る。
そこには仲間のセディーがいた。



セディー 「あのさぁ、セーラ…。今度の休みにさぁ、そのぉ…。」



デートにでも誘おうと思ったセディーだったが、
仲間のコリンとメアリーから次の講義に送れるぞと、
声をかけられ有耶無耶になってしまった。

制服に着替えたセーラは学院の廊下に張られている兄の写真の前で立ち止まる。
「待っててね、兄さん!」

兄の写真に手を振り、次の授業へと走り出すセーラ。



講義ではセーラたちのユニオンと、
敵であるディーグの戦いの歴史が語られる。
戦いそのものが、人類の歴史であると…。
兄へ追いつくために授業を真面目に聞くセーラ。

授業で兄を賛辞する教官。
兄は最年少でグロワール・ストレインを受領した…。
その事が嬉しく、興奮するセーラ。
そんなセーラを見つめるセディー。
セーラとセディを見守るコリンとメアリー。



◆寄宿舎へ向かう4人
「もうすぐ兄さんの所へ行ける」


馬車の荷台に揺られながら4人は一人の少年を見ていた。


セーラ 「あれ、ヒギンス…。」

コリン 「確か彼、この間ミミックを破損させたって…。

この後どうするんでしょう、彼?」



◆プールでのミミック取り扱い授業
水中に沈む機体からミミックを取り外す訓練。
教官はがなりながら叱咤する。


教官 ミミックは、お前たちがまだ、
母親の腹の中にいた頃に
分割培養された脳髄が納められたものだ
要は、双子の兄弟みたいなものだ
死んじまったらもう戻ってはこん!
ミミックを失った時点で、

お前たちはリーズナーではなくなる
それはただの役立たずになるということだ!!
いいか、自分の体よりミミックを大事にしろ!!
手足の代わりは作れるが、

自分のミミックの代わりは作れんのだ!」



私語でお注意されたセーラは教官の口癖をマネて、
周囲の笑いを誘う。
教官も笑いながら言う。



教官 「お前らは、ここ何年かで一番優秀なんだ。

驕らずに進めば、第二のラルフ・ウィーレックになれるぞ。

特にセーラ・ウィーレック!

兄貴に置いて行かれたくなかったら頑張るんだな!!」




◆落ち込むセディー
結局セーラを誘えていない事をコリンに言われ落ち込む。
卒業したら配属はバラバラになるとメアリーに囃し立てられるが
本人を前に何も言えなくなってしまう。



◆夜
寄宿舎屋上から、
兄からもらったオルゴールを眺めるセーラ。
2つの満月が奇麗な夜だった。



セーラ 「もうすぐだよ兄さん。
もうすぐ私も兄さんと同じところに行けるよ。

待ってて!」



足音が聞こえ、振り返るとセディーが近づいてくる。
寄宿舎から抜け出したことを注意するセディー。



セーラ 「ちょっとくらい怒られたって、全然平気。
だって、ここが兄さんのいる空に一番近いんですもの。」



セディー 「ホント好きなんだねぇ…。羨ましいな…。」


セーラ 「この世界でただ一人の兄さんよ!当たり前じゃない!」

セディー 「そうだよね…。」



落ち込むセディーにセーラは言う。



セーラ 「ね、付き合ってよ!」



突然の告白に驚くセディーだったが、それはダンスの誘いだった。



セディー 「お手柔らかに頼むよ…。」



ボックスを踏むセーラとセディー。
高台からその様子を眺めるコリンとメアリー。



メアリー 「進展無しですわねぇ…。

     あぁもう、肩くらい抱いたらいいのに!!」

コリン 「これはアレですね。

『近くにいられたら、それだけで嬉しい』

ってヤツですね。」


メアリー 「そんなの違うとおもいますわ。」



メアリーがイライラと見守っていると12時を示す鐘がなる。


踊りながら
セーラは空から降ってくる赤い光りに気が付く。
これがセーラ・ウィーレックとして最後に笑顔を見せた時だった。


赤い光りは街を攻撃する。
それは敵のトゥモールだった。



◆CM◆


◆敵襲の続き
突然のディーグの襲撃に慌てる教官たち。
寄宿舎にも攻撃があり、
抜け出していたセーラ達4人以外は不明。
教官の一人がストレインで迎撃に向かったが、
トゥモールがストレインに吸い付き自爆し、教官のストレインは爆破。
その残骸は教官たちのいる建物を直撃。


セーラはストレインにのる為にストレインの格納庫であるガーデンに向かう。
そこでコリンとメアリーと合流し、遅れてきたセディーと共に4機で出撃する。



メアリー 「こんな大量のトゥモールが侵入してくるなんて、
ユニオンの誰かが裏切って

ディーグの連中を引き込んだに違いありませんわ。」


その場で着替えてストレインに乗り込むセーラ。
ミミックをセットしストレインを起動させると
間一髪でトゥモールのガーデン攻撃を回避できた。


順調に敵トゥモールを撃破する4人。
4機のコンビネーションに敵はいないかと思われた…。




しかし、セディーの目の前に現れたのは、グロワール・ストレイン
友軍かと思ったグロワール・ストレインは、
コリンの操縦するストレインを粉砕
次いでメアリー機も粉砕した


友人を殺された怒りに任せてグロワールに突撃するセーラ。
グロワールにセーラの攻撃は当たらない。
突撃してきたグロワールの前に死を覚悟したセーラだったが、
セディーがセーラを突き飛ばした。



セディー 「逃げろ!!」


そして代わりにセディーのストレインが粉々に砕け散った


セディー 「セーラ~~!」

セーラ 「セディー~~!」



セディーのストレインの残骸を受けて、
セーラのストレインは地面に叩きつけられた。
仲間も全て失ったセーラは、ミミックだけを持って
グロワール・ストレインの向かった軍の古い研究施設を目指す。


◆研究所
トゥモールに破壊された研究所。
敵は悠然と施設を歩く。


敵にやられたストレインが入り口に墜落していた。



セーラ 「リーズナーは中か!?」



一方、敵は研究所最深部でカプセルを開く
カプセルは水溶液で満たされ、
その中で少女が眠っていた
ニヤリと口元を緩めた敵は

少女を連れ出し研究所を出ようとした。


セーラは研究所に入り、敵を探した。
立ち止まり思い出すことは、

戦闘で散ったセディー・コリン・メアリー。
「コリン、メアリー…セディー…。」
膝から崩れ落ちて悲しみに暮れるセーラだったが、足音を聞いた。


セーラ 「ヤツか?」


銃を構え、足音の方へと走り出すセーラが見たものは、
少女をお姫様抱っこする男だった。
男はグロワールに乗り込むところだった。
セーラはギリギリで男に向かって銃を撃つ。


セーラ 「動くな、裏切り者!!

リーズナーのくせに裏切って、

敵を引き連れて、皆を殺して、

よくも、よくも…

コリンをメアリーをセディーを…

絶対に絶対に許さない。」



弾は外れたが、その音で男がセーラに向かい振り向く。
その時、近くで爆発があり男の顔が見えた。



セーラ 「に、にいさん?」



男はセーラの大好きな大好きな敬愛する兄ラルフ・ウィーレックだった。

セーラはその事実に愕然とし、銃を落としてしまう。
銃を落とした音で、ラルフの腕の中で眠る少女は目を醒ます。
そんな少女を抱えグロワールに乗り込み立ち去るラルフ。

飛び立つグロワールを追うセーラ。



セーラ 「兄さん!!」



入り口にあったストレインに乗り込み兄を追うセーラ。



セーラ 「兄さん、兄さんどうして?どうしてこんな!」



兄を追う妹。
妹を攻撃する兄。
兄は妹のストレインを破壊した。
真っ二つにされたセーラのストレイン。
湖に落ちた為に、爆発はせずセーラの命は残った。
ストレインから脱出し、
膝から崩れ落ち朝日に向かいセーラは号泣しつづけるのだった。




◆雑感・感想◆
オープニングの歌は無く、

その分に5年前の兄との別れを描いている。



セーラの戦う意味を描いた第1話。
あとは、世界観の説明っぽいものが多かったので、
ここの記事を疎かにすると、今後に響くので
当ブログでは2話と別にして記事にする。


1話前半のセーラの眩しい笑顔を見ることが出来るのは
いつになるのだろうか?

●兄の裏切りの真意を知る●
これが当面のセーラの生きる意味となるのだろう。


1話の途中から、ものすごい絶望感に包まれた【奏光のストレイン】
全てを失ったセーラ…。
これってスペースオペラ版の小公女か?


仲間のセディーは小公子で、
コリンは名犬ラッシーの飼い主の少年の親友の名前。
メアリーも名犬ラッシーに出てきたパン屋にいたし

トムソーヤに出てきたかな?
若草物語の母親もメアリーだったと思う。
ちなみに兄のラルフ…ラルフは小公女セーラの父親の名前。



普通に4人で敵に立ち向かっていく物語だとばかり思ったら
いきなり主人公を残して全滅…。
敬愛する兄は裏切り者…。
ここまで悲惨な主人公ヒロインは久々かもしれない。


ミミックを失って寄宿舎から出て行った少年が、
今後どこかでストーリーに絡んでくるのかな?