- 水滸伝 19 旌旗の章/北方 謙三
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「心に、なにがある?」
「黒々としたものが。憎悪かもしれません。あるいは怨みかも。呪うような気持ちかもしれないと思い、崖を登ってきました」
「憎悪でも、怨みでも、呪いでもない」「黒々としたものは、光を当てられるのを待っている」
「光がある、とは思えないのです」
「これを」「旗だ。はじめて梁山泊に揚げたのが、この小さな旗だった」
「この旗が、おまえの心に光を当てる」「漢たちの、血と思いが滲んでいる」
「私が、持っていてもいいものですか?」
「おまえしかいない。私は、これを渡すために、おまえを待っていたのだ。襤褸のようになった、古い旗だ。『替天行道』と、私が書いた」
「この旗が、私の心に光を?」
「死ねぬぞ、その旗を持つかぎり。あらゆる人の世の苦しみも、背負うことになる。しかし、心に光を当ててくれる」
「死にません。もっと、苦しんでみます。光が、ほんとうに当たるかどうか、生きることで確かめてみます」
『水滸伝』全19巻読み終わりました。
最終巻はどんどん、どんどん追い込まれてくる梁山泊軍にドキドキしすぎて何度本を「ぱたんっ!」と閉じたことでしょう。
王進の濡れ衣の罪から始まったこの話、まだまだ終わらないこんな壮大な物語になるなんて思ってもいませんでした。
1年以上前から読み始めた『水滸伝』ですが、長かったようで短かったようで・・・。
長男に「水滸伝、読み終わったよ・・・」と言うと、「すげっ!」と言っていました。
宋軍との戦いで死んでいった者たちの血と思いを受け継いだ、楊令。これからまた始まる物語が楽しみです。
でも、一段落したところで落ち着くためにちょっと休憩しようかな。。。