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今日は、私の叔父にあたる、川口浩三が、日生劇場主宰の「第17回ニッセイ・バックステージ賞」を受賞して、その授賞式でした(^O^)


17年前から、「舞台を支え、職場でこつこつと、長年に渡ってすぐれた実績をあげ、その道一筋に努力している、後進の指導、育成に尽力している」方に贈られるその賞は、これまでに歌舞伎の床山(カツラを担当する人)や、衣裳、小道具制作、劇場運営や舞台大道具の大工さん、年に2、3人受賞されてきたようです。

叔父の川口浩三は、俳優座の舞台監督として長年千田先生や大物俳優さんを支えてきました。

今は俳優座の総務部長として俳優育成や俳優座のいろんな問題に対応しています。


叔母の青山眉子さんも俳優座の女優で、私はこの二人が居なかったら、女優を志すことはありませんでしたから、この賞は私にとっても大変嬉しく、叔父を改めて尊敬しました。


実際舞台監督は、徹底して裏方作業なので、日本の芸能文化にどれ程貢献していても演出家や俳優のように日のあたる職業ではないのに、そこに焦点を当てて授賞者を選考するこの賞は、毎年たくさんの推薦者が居るそうです。

その中で浩三さんが選ばれたのは、舞台転換のアクシデントで指を飛ばしたこともあり、千田先生の無謀な要望に応え、舞台の特殊効果や繊細な小道具を作り上げてきたからなのですね。

浩三さんが、授賞式のコメントで最後に、司会の春風ひとみさんに、「育成もされているということで私を含め、若い俳優を志す人達に何か一言お願いいたします」という質問に、「とにかく楽しんでやってほしい」と、言われました。

私は目からウロコでした。

細かく言えばいろんな言葉があるのだと思うのですが、最終的には「楽しむ」。うん、浩三さんも昔の現役時代の話をする時、確かにとっても楽しそうです。


最近は、大変な現場が多いわりに、なかなか評価されることも少なくて心身傷んでいた私ですが、この言葉は大いに励みになりました。

辛い、苦しい、痛いことはたくさんありますが、「楽しんで」やっていこう。




ちょっと風邪をこじらせて、弱っている…桂ゆめでした☆☆☆