どうしても石崎ひゅーいさんが自分があんまり知らな過ぎてかっこいい役なんだけど入ってこない(笑)

漫画がかっこよすぎなところあるんですけどね。

でも才能あるアーティストを才能あるクリエイター役に抜擢するところはいいと思います。

 

 

光一(神尾楓珠)は広告代理店で一番下のデザイナーとして働き続けている。

一方エレン(池田エライザ)はニューヨークでアーティストとして評価されていた。

しかしエレンはそのここ数年新作を描かないでいた。

(ここ数年っていうのもこのドラマ時代を行き来するのでどの年代かはわかんないですが)

 

 

そして高校時代へ。

まず線を自在に思い通りに書けること。

定規もなく線をまっすぐ引くことが普通はできない。

この部分が一瞬でもドラマに描かれてて感動しました。最初に漫画で見たときはそういう世界なのかと衝撃を受けた記憶があります。

 

高校時代のエレンは絵が大嫌いだった。

幼い頃は、絵を描くことが好きであり絵を描くことにどれだけでも集中することができていた。

絵描きである父(岡部たかし)も嫉妬するほどの才能を持つほどのエレン。

絵を描くための手を持つエレンと、そうではなかった父。

 

命、人生をかけても認められることはなかった父。

絵が父を殺してしまった。

きっと自分が殺してしまったのではないかっていう思いも高校生のエレンにはあったのかと思いました。

 

エレン=絵恋

この名前はエレンにのって呪いとなってしまっていた。

 

 

高校生の光一は衝撃的なグラフィティを描いた人物に会おうと校舎に落書きをする。

その落書きの下手さ加減に対して怒りを露わにするエレン。

ほんとに命がけに、人生をかけてしてんのかよと。

そこまでしても、万が一でしか評価されない。

自分と自分の父にすら言っているような鬼気迫る雰囲気がありました。

 

それでも光一はあきらめないと。

下手でもあきらめない。

自分が自分であるために。

 

才能は劣っているけれどもエレンに何かを感じさせた瞬間だったんですかね。

相対してくれる人が今までいなかったエレンには感じるものがあったのかも。

 

 

最後にニューヨークでのエレンは、ライバルが横浜にいることを語るのだった。

 

 

 

30分なんですが、ほんとに濃厚なドラマ。

もっと早い時間のドラマでもよかったと自分では思います。

働き方としてリアリスト、ナルシスト、サディスト、そしてまれにアーティストがいるという話もなるほどなと思います。

深夜の中では一番好きなドラマです。