マギーズ・プラン(2017) | waldeinsamkeitの木をみて森をみず。

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L’arbre cache souvent la forêt.
本と映画の備忘録。ときどき、禅問答(笑)

アメンバー限定記事は公式ジャンルと全く関係ない超つまんないぼやき内容なので、公開していないだけですσ^_^;ホントにホントにお気になさらずにσ^_^;



マギーズ・プラン(2017)

ニューヨークで暮らす男女の奇妙な三角関係を、
「フランシス・ハ」のグレタ・ガーウィグ
「6才のボクが、大人になるまで。」のイーサン・ホーク
「アリスのままで」のジュリアン・ムーア共演で
軽やかに描いたハートフルコメディ。


ニューヨークの大学で働くマギーは、
妻子持ちの文化人類学者ジョンと
恋に落ちる。
仕事ひとすじで家庭を顧みない妻ジョーゼットに
愛想を尽かしたジョンは離婚を決意し、
マギーと再婚。
数年後、ジョンとマギーは子どもにも恵まれ
幸せな毎日を送っているかに見えたが、
小説家になるため仕事を辞めたジョンとの生活に
マギーは不安を感じていた。
そんな中、多忙なジョーゼットの子どもたちの世話をするうちに、
ジョーゼットとも親しくなったマギーは、
ジョンはジョーゼットと一緒にいた方が幸せになれると気づき、
夫を前妻に返すという突拍子もない計画を思いつく。
監督は「50歳の恋愛白書」のレベッカ・ミラー。


ストーリーをなぞると
酷い話ではある。
まぁ、自分の夢を追うあまり、
家庭をあまり顧みないジョンも
クソ野郎ではあるが(笑)
視点を変えるとジョンは大変素直な人で、
イーサン・ホークのダメ男っぷりも
型にはまって憎めない。
マギーが「小説家を目指して学者を辞めたジョン」を愛してくれていると
そういう解釈で、
実は作家の才能は自分で見切っていたり。
彼の自由奔放ぶりを多忙なジョーゼットの境遇がセーブしていて、彼も実は納得していた
と、考えると、マギーとは「ただの浮気」に留めておけば良かっただけのオハナシという屁理屈も
アリと言えばアリ。

マギーを「身勝手だ!」「手がかかるから、旦那はいらないなんて酷い」
と感じる人も多いと思う。
だけど
一番の変人はマギーで
彼女は究極のリアリストだから
結婚自体が気の迷いだった
と、最終的に納得させられる。

彼女には最初から「結婚」は不要で
精子提供者(恋人という意味でも不要)に協力してもらって、子どもが欲しい
ということが大前提。
うっかり恋に落ちてしまい最初の計画から寄り道しただけ。
最後のオチの部分も、
「ま、そういうことなら悩みのタネにもならんよね」という顛末。
逆に、ジョーゼットとの子であっても
上手く折り合いをつけて生活できる部分
究極のリアリストだと。
決して旦那がクソ野郎だから要らないという結論ではなくて
ちょっとへんてこりんだけど
清々しい。

「フランシス・ハ」でも軽快でスッキリした役柄だったグレタ・ガーウィグ。
ジュリアン・ムーアのキャスティングもしっかりハマっていて良かった。
イーサン・ホーク、クソ野郎っぷりが素晴らしい。

元嫁と仲良くなる現嫁(しかも不倫の末略奪)ありえない設定だけど
女というものは共感する生き物で(^◇^;)
「あるある」と妙に納得。
私も以前、付き合った男性の元カノと仲良くなって文通してました(笑)
「同じ人を好きになったんだから、感性が似てるかも」(トンデモ勘違いから始まる)
結局、誰と付き合うかという話というより、ダメダメでも許せるか?許せないか?の話なのかなぁと思ったり。

これが不思議と何やっても許せる人だから
夫婦って続いてるということがあるのかなぁ
何てイーサン・ホークを見つめながら思う訳です、はい。

★★★☆☆