百日紅(2015) | waldeinsamkeitの木をみて森をみず。

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本と映画の備忘録。ときどき、禅問答(笑)

アメンバー限定記事は公式ジャンルと全く関係ない超つまんないぼやき内容なので、公開していないだけですσ^_^;ホントにホントにお気になさらずにσ^_^;

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百日紅(2015)

杉浦日向子の代表作の一つ「百日紅」を、

『河童のクゥと夏休み』『映画クレヨンしんちゃん』シリーズ

などで知られる原恵一監督が

アニメ映画化した群像劇。

江戸の浮世絵師として数多くの作品を発表し、

世界中のさまざまな分野に多大な影響をもたらした

葛飾北斎と、その制作をサポートし続けた娘・お栄

(後の葛飾応為)を取り巻く人間模様を、

江戸情緒たっぷりに描く。

アニメーション制作は、『攻殻機動隊』『東のエデン』シリーズ

などのProduction I.Gが担当する。


さまざまな風俗を描いた浮世絵が
庶民に愛された江戸時代、
浮世絵師・葛飾北斎は大胆な作風で一世を風靡する。
頑固で偏屈な天才絵師である
父・北斎の浮世絵制作を、陰で支える娘のお栄も優れた才能を発揮していた。
そんな北斎親子と絵師の交流や、
江戸に生きる町人たちの人間模様が
つづられていく。
<シネマトゥデイ>より


昔むかし。
緒形拳主演、新藤兼人監督の「北斎漫画」で
北斎に画才ある娘がいたことを知った。
映画自体、覚えていないけど
緒形拳の破天荒で汗臭い北斎の印象は残る。


「親父と娘。筆二本、
箸四本あればどう転んでも食っていける」
男勝りで我が強く、浅黒く不美人だったお栄こと葛飾応為。
人を描かせると北斎をも唸らせる美人画の名手。
作画描画のテクニックも重要だけど
画の才能の半分は
観察眼ではないかと思う。
美人ではない自分を見つめる自分の観察眼。
性格というものは、自分で選択して自分を作る。
自分に似合わないものに憧れることを
ことごとく否定して生きる。
ついぞの私もそういうむきだったので
お栄の背伸びは共感する。
コンプレックスは自分を歪めるが、強くもする。

この作品ではまだ生娘で負けん気強い
お栄の20代が描かれている。
杉浦日向子の江戸情緒たっぷりの原作が
どうアニメ化されるのか?
興味があった。
(u_u)
杉浦原作の、隙間風に似たホラー感を
アニメで表現するのは難しい。
この作品の全体的に爽やかな画面に
唐突にホラーを挿入された印象に
かなりの違和感。
というより原作の持つコマとコマの
間合いのような情緒を再現するのは
難しい。
この時代や応為という人物に興味がなければ
相当眠くなる作品だった。
お栄を中心に「江戸期に生きる人の群像」なので
このままダラダラと
終わらないような終わり方で
終わるのだろうか?と半ば退屈。
お栄の在りし日の1ページと、端折るようなナレーションで
終わる。
声をあてているのも声優ではないし
大人向けに精一杯作ったんだろうけど
中途半端な作品に思えた。
杉浦原作を借りて新しいものを作るのは
かなり冒険。

レンタル屋さんに行っても
アニメコーナーで埋もれて
回転の悪さにレンタル落ち
の運命を辿ってしまう気がしてならない。
(勝手に)期待が大きかった分
かなり残念作品。
★★☆☆☆