「カッコイイ」を考える
・地域ではたらく「風の人」という
新しい選択(田中輝美・藤代裕之研究室)
ハーベスト出版
・これからの「カッコよさ」の話をしよう
(浅子佳英×宇野常寛×門脇耕三)
KADOKAWA
「風の人」
風土という言葉もあるように
地域には「土の人」と「風の人」がいる。
その土地に根付いて受け継いでいく
土の人。
その地を支える欠かせない
存在ではあるけれど
なかなか新しい発想や視点が生まれにくい。
一ヶ所に定住せず、
地方と都会をまたぎ活動し
風を運び風を起こし去る「風の人」
そういう働き方もある。
どちらかを勧めている本ではなく
自分に合った生き方として
8人の「風の人」を紹介している。
共通していえるのは
フロー環境の中に
彼らは一種のストックな商いを
持ち込んでいる。
自分で試行錯誤しながら
カスタマイズされた「私の仕事」
そこには思考があり
自分らしさがあり
常に変化と柔軟さが求められる。
しなやかにしなるように生きる。
初めから大きなビジョンが
あったわけではなく
悩み進む中で輪郭を作っていく。
一人ではできなくて
そこには自身が持つ人間力が試される。
風の人は風を作るだけではなく
風にも載れなければならない。
でないと、
形にはならなかっただろう。
対談とは思いもよらぬ方向に
スパークすることがある。
なので
面白い。
対談の冒頭部分で宇野の
「かもめ食堂」を
「北欧おばちゃんニューエイジ」と称し
「強烈なイデオロギー」
「無言の排他性」
を口にしているところで
爆笑。
ライフスタイルの提案本
私のクローゼットの着まわし
DIY女子
ぐるっと見渡せば、それは
「私らしさ」
をウリにしているもの(情報)で
溢れかえっている。
イイと思ったものを真似することは
全然悪くない。
昔は雑誌が先導したものが
ただ単にネットを通じて
多様化しているだけなのか?
思想は踊る。
フロービジネスの中で消費される
「ステキなあなた」
「カッコイイわたし」
消費の中に神話や物語がなければ
「モノ」は売れない。
そう呟かれはじめ数年がたつ。
それも正しい。
本の最後のほうは対談は一回転して
自分達の五感を刺激する
カッコイイ「モノ」をくれと悶える。
見ただけでトリコになるような
コンテンツの「カッコよさ」
Sジョブズが自分の生んだ製品の
フォルムに執着したように
まだまだそんな「カッコよさ」は
生まれるはずだと
期待で締め括っている。
文化は疲弊しているのか?
まだ新しいものを見たい!という欲望。
情報が溢れかえっていても
自分の欲しい見たい欲望は
自分の足で歩いてこそ
みつかるものかもしれない。
2冊の本が脳内で作用する。
「カッコイイ」の答えの一つは
オリジナルであることは
間違いない。
