チャンス(1979) | waldeinsamkeitの木をみて森をみず。

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L’arbre cache souvent la forêt.
本と映画の備忘録。ときどき、禅問答(笑)

アメンバー限定記事は公式ジャンルと全く関係ない超つまんないぼやき内容なので、公開していないだけですσ^_^;ホントにホントにお気になさらずにσ^_^;

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チャンス(1979)

ワシントン郊外。主人の死により、
行き場のなくなった中年庭師チャンス。
彼は生まれつきの知的障がいのためか
屋敷の外を知らず、草花をいじり、
テレビだけを楽しみに生きてきた男。
屋敷を追い出された彼は
ひょんなことから、
チャンスは政治をも左右する
財界の大物ベンジャミンと知り合う。
チャンスは
ベンジャミンや彼の妻といった
人々の勘違いと生来の天真爛漫さで
次々と人々を虜にしていくが……。


知的障がいの庭師という
キャラを通して、社会を風刺。
ニーチェの
『ツァラトゥストラはかく語りき』を
下敷きにしたジャージ・コジンスキー
原作・脚色のコメディを
ピーター・セラーズが名演。

ピーター・セラーズの遺作と
なったこの作品。
ピンクパンサーのイメージとは、
程遠く、こういう演技も
する人だったのかと、魅了される。
シャーリー・マックレーンが
おばさんですが、キュート。
口角をあげて微笑まれると
変わらない魅力にキュンとなる。
おばさんですけどね。
以下はWiki情報、によると・・・
2009年に発売されたブルーレイ版の
特典には「もう一つのエンディング」
が含まれ、どうやらハッピーエンド
になっているらしい。

英タイトルの「Being There」は
ハイデッガーの主著『存在と時間』に
ちなんでいる。

ツァラトゥストラの物語
以下もWikiより・・・

山中で10年こもったツァラトゥストラは
物事を悟り、人々に説教をするため、
山を降りようとする。
彼は道中出会った隠遁者との対話に、
神の死を再認識。
街中で綱渡りの大道芸をみようと
集まった民衆に語りかけ、
超人の思想を教えようとするが失敗。
綱渡りの大道芸は失敗し、
転落事故が起きる。
ツァラトゥストラは
その遺体を背負い埋葬、
また弟子を求めるために
説教を継続することが決意する。

うーん。
どうもようわからん感じですが

愚者が外界の空気を吸い
迷える人々が悟りを求めるよう
誤解していく。
そして愚者は何の執着もなく
回帰する。

相当、ブラックコメディな仕上がり。
皮肉の好きな時代に
はまり込んでスケールを感じる
演技のピーター・セラーズ。
品よくすればするほど毒を吐く名演。


皮膚の下にズブズブと浸透する
ひねった映画にみえた。
笑えるだけじゃなかった。
★★★★☆