振り返れば、
69歳で認知症を発症した義母は、
亡くなるまでの17年間もひとの世話にならなければ生きられず、
最後の10年間は植物状態のようでした。
私が思うに、
義母が認知症を発症した主な原因は、
O 身体的には、
病院嫌いで、糖尿病と高血圧を放っておいた、
O 経済的には、
義父が仕事を辞めて収入が減り、年金のみになった、
O 生活的には、
掃除、洗濯、料理が苦にならなかった、
O ひとりで電車やバスに乗って、どこかに行かなかった、
O 買い物はサンダル履きで行ける近所のみだった、
などなど、思いだすと、
この先、私が一番恐れるのは、
認知症発症なので、
長患いした義母のようにならないことなので、
ならば、と、
身体に不調を感じれば、ただちに病院に走り、
家事は適当にこなし、
老夫も適当にあしらい、
を、心がけているのだが。
元来の外出好き、
家事のなかで特に料理が不得意の私は、
時として、
日に3度の食事の支度がほとほと嫌になってしまい、
ご飯作りばかりしていたら認知症になってしまう、
あぁー、嫌だ、嫌だ、
と、
昨日はほんの少しの刺激を求めて、
改札口が東口と西口のふたつだった最寄り駅に、
3月末、もうひとつ、北口の改札口が開業したので、
そうだっ!
新し好きな私は、
新しく出来た北口の改札口から電車に乗ってみようっ!
左側の長くて急な階段は足で上る元気がなく、
右のエスカレーターで、改札口へ。
ひとり楽しく、電車に乗って、ひと駅先へ。
そこには、駅から徒歩5分、
「しまむら」と「ダイソー」があり、
もっとも、我が町にも、自宅から自転車で行ける範囲に、
「しまむら」と「ダイソー」がありますが、
昨日は3月末に開業した改札口を通って、
電車に乗ることが目的だったので。
結局、買い物は、
「しまむら」で2足380円の靴下と、
「ダイソー」で、孫のおもちゃ2点のみでした。
帰路は我が市のコミニティバスを利用して、
車窓からあちこちの桜を楽しませてもらいました。
そんな午後1時からの3時間おひとりお出かけに満足して、
帰宅すれば、
早くも夕食作りの時間で、
午後5時半には夕飯を食べたがる老夫が、
「今夜のおかず、なに?」
と、一番聞きたくない言葉を投げてきました。
駅前のチューリップ