こんにちは。

今日は、ロシアの面白グループ、LITTLE BIGの話です。

LITTLE BIG（ロシアのバンド）の話 | 田舎出身の芋娘がTHEキラキラ女子を目指す話 (ameblo.jp)

前回書いた記事はこちら。

案の定、18禁指定がかけられていました。「BIG DICK」というタイトルです。タイトルから想像つくように下ネタソングです。自分の局部の大きさを誇っています。見ていただきたいのは歌詞ではなく映像です。映像内でもモザイクかかっているのに、全体的に色鮮やかでアーティスティックなんです。下ネタなのに不快な気持ちになりませんでした。なんと、ベルリンミュージックビデオアワードというところで賞をとったそうです。

こちらは、なぜか日本語字幕がついています。LITTLE BIGの歌詞は英語ですが、私は英語が苦手なので日本語字幕がついているのはありがたいです。歌詞の内容は人によっては不快な気持ちになるものです。

サムネだけだと、これも下ネタか？って感じですがMVの内容は下ネタなんてものではなく、エロともグロとも違う、CGを使い倒して気持ちの悪い演出に仕上がっているので見るときは要注意です

注目したいのはこちら。

MVのネタバレをすると、オバマ大統領（当時）と思われる方と、プーチン大統領と思われる方が第三次世界大戦と称して殴り合いの喧嘩をします。（なぜか第三次世界大戦が始まったという日本のニュース映像が流れます。）途中、プーチンがポケットからペンを取り出してオバマに刺したり懐から鉄砲を取り出して発砲したりします。最後はなんと、オバマとプーチンがキスをして、「MAKE LOVE、NOT WAR」というテロップが流れます。

これ、単にBLネタにして終わらせるというわけじゃないのです。この曲は2015年2月に発表されました。

ロシアは2013年に「同性愛宣伝禁止法」という時代錯誤もいいとこな法律を制定します。法律の内容はWikipediaから抜粋して、「非伝統的な性的関係を未成年者に宣伝すること禁ずるために、関連する連邦法を改定する。」というものです。この非伝統的な性的関係の中に同性愛が含まれているんですね。この法律によりロシアはヨーロッパ中から非難を受けました。

「Kind Inside、Hard Outside」のMVが最後、オバマとプーチンがキスして終わるというのはこの法律への批判が込められているんだろうな、と思います。

オバマとプーチンの殴り合いの最中にプーチンはペンや鉄砲などの武器を使って凄く卑怯なんですよね。LITTLE BIGはロシアのバンドです。普通だったら卑怯な手を使うのはロシアと敵対関係にあるアメリカ側だと思うんですよね。それなのに、プーチンが卑怯なことをするのだからLITTLE BIGがロシア政権側に立っているとは思いません。

LITTLE BIGは今は面白コミックバンドのような立ち位置にいますが初期の頃は政治批判をするというスタンスだったんだろうなあと思いました。

今のMVは上でも紹介したとおりアーティスティックな作りなのですが、初期はそんな感じじゃなく暴力的なシーンが出てくるMVもありました。今のメンバーと初期メンバーは違っており、初期には小人症と思われる女性がメンバーとして参加しています。小人症の方がいるってだけでインパクトが強いように感じます。

初期の曲で好きなのはこの曲。ロシア民謡「カリンカ」を引用しています。「カリンカ」はロシア民謡の中で特に好きなので初めて聴いた時に、お！って思いました。

これはLITTLE BIGのWikipediaに載っていた、YouTubeの公式動画をどこの国で聴かれているかのグラフです。これを見るとロシアの他にウクライナやカザフスタン、ポーランド、ベラルーシなどロシアに近い国で聴かれていることがわかります。ヨーロッパで広く聴かれている感じはしますがアメリカ・イギリスあたりではあまり聴かれてないのかも？ロシアのポップスはロシア語で歌われることが多い中LITTLE BIGは英語で歌っているのでロシア国外でも聴かれることを意識しているのだと思います。アメリカで人気が出れば一気にワールドワイドになりそうです。でも、新曲の「セックスマシーン」のYouTubeの再生回数の伸びが悪いように思います。LITTLE BIGの人気がもっと伸びていくのか今がピークでこれ以上は落ち着いていくのかはまだ判断できない時期でしょう。個人的にはまだまだ伸びてほしいですね。

「セックスマシーン」と言えば、ジェームス・ブラウンの曲でもありますね。元ネタかな？と思って聴いてみましたがその辺りはわかりませんでした。

LITTLE BIGはレイヴというジャンルのようです。今までこの手の音楽を聴いてこなかったので今凄く興味を持っています

ついでにジェームス・ブラウンのような、ファンクと言うんですかね？その辺りの音楽も聴いてみようかな～って思っています。

ロシアの音楽は個人的に好きなので日本にも入ってきてほしいですね！LITTLE BIGは初期は政治批判色が強い気がしますが現在はトゲがなくなってきているので日本でもウケるんじゃないのかなって思います。願わくば来日公演もしてほしいです。LITTLE BIGに新たな気づきがあればまたブログに書きます。

以上。

LITTLE BIG（ロシアのバンド）の話②