評論 No.0778 『トランスフォーマー/ロストエイジ 2014年:アメリカ』 | Aruji-no 画廊

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 新規キャストによるトランスフォーマー第4弾。

 

 まず、言えることは

 

 シリーズものでよくある『前作以上!』という謳い文句を、

 

 マイケル・ベイ監督は必ず実現させてるんだな。

 

 ということなのですが、

 

 いくらなんでもこれはそれがインフレ気味で、

 

 さすがに内容からして、尺が2時間半超えというのは、

 

 まとめ切れてなさ感が強い気がしますね。

 

 特に、ロボットものが好きで、

 

 前3作は必ず劇場に足を運んでいましたが、

 

 後々、冷静に考えるとシナリオ面などにどうも不満というかツッコミ所が芽生えてくるというか、

 

 別に、スクリーンの前にいる間は、

 

 その世界にどっぷり漬かっていて、

 

 息つく暇のない展開を楽しんでられるのですが、

 

 『ダークサイドムーン』の時は、さすがに観ている最中に、

 

 その展開はないだろ,,,と、ふと身を引いてしまった思い出があります。

 

 とにかくこういうアクションものは、

 

 旨いけど、冷めたら一気に不味くなる品(要はファーストフードとか)を

 

 テンションに任せて、ひたすら食うことを楽しむような、

 

 ゆっくり味わう召し方とは真反対の作法で楽しむことが正解だと思うのですが、

 

 家族ドラマや、人間同士の対立やらトランスフォーマー同士の因縁やら、

 

 展開や味付けを変えても、さすがに2時間半は持たないメニューだった気がします。

 

 あと、これを気にしてるのは僕だけなのかもしれませんが、

 

 主人公の娘が、車に乗って騒ぎ立てながら下校してきたり、

 

 ファーストフードばっか食べてそうなお調子者の研究者とか、

 

 日本人がアメリカ人をイメージするにあたって、

 

 真っ先に出てくるような要素が詰まったようなキャラですが、

 

 これは、分かりやすいアメリカ人としての設定と考えていいのか、

 

 単に監督の好みなのか?

 

 前作にもこんな感じのいましたしね。

 

 登場キャラも多いのですが、

 

 せっかくロックダウンといういい宿敵キャラが出たのに、

(テーマ曲のあの不穏さがたまらない!)

 一作で決着付けちゃったり、

 

 本当にしぶといメガトロンが復活したりと、

 

 もったいない使い方といい加減捨てろ!というふたつの残念がありました。

 

 展開や話の場もコロコロ変わるので、

 

 テレビドラマを総集編的な感じにつなげて劇場版に仕上げたような

 

 アニメによくあるアレを見ているような気にもなりましたね。

 

 ダイナボットはかっこよかった。

 

 雇われ者って感じのロックダウンに対し、

 

 完全なアウトローという風格もあり、

 

 活躍は終盤だけだったのがこれもまたもったいないく、

 

 前半にも大暴れした後に、オプティマスと手を組むみたいな熱い展開がほしかったなぁ。

 

 胃もたれ気味ではありますが、映画としてはとても楽しませてもらいました。

 

 でも、一番気に食わなかったのは、

 

 ガルバトロンのデザインが微妙だ!

 

 分かりやすい悪者デザインという感じが出すぎな気がします。

 

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