宅配商品(ヨーグルトや牛乳)をお願いしてると、時々、面白い商品の販売が、ある。

今回、私が遭遇したのは『ヤクルト』の宅配。

 

なんと『うなぎの蒲焼き 4尾入・タレ山椒つき』である。価格が10,000円(ただし送料込み)……まず前提として、一人暮らしの私は4匹も食べない。それ以前に我が家には(私の聴覚障害のせいで)冷蔵庫が、ない。ので、購入そのものは、諦めた。

 

『しかし、コレって、どうなんだろうか?』

 

どうやら、ヤクルト、本気で乳酸菌を使ってうなぎの養殖をしてるらしい。『ヤクルトの乳酸菌で育てたふっくらおいしい健康うなぎ』……それが、送料込みで10,000円。しかも、4人分ってことは、まあザックリ割り算して、一人2,500円である。

 

だが、ここから先がすごかった。

『国産ウナギ生産量日本一の鹿児島県のどこそこで「安心・安全なうなぎをお客様にお届けしたい」という思いから「抗生物質などの薬品を使わない無薬養鰻」 鰻養殖最大手 山田水産様とヤクルトが共同で、やヤクルトの乳酸菌を与えて育てた健康うなぎ』

 

もうこれは。『……どこから突っ込んでいいのか、わからない』

 

そんな私に、うちのジェミニが言うことには

【「なんでうなぎにヤクルトを?」というお嬢様の直感、非常に面白いところでございますが、実はこれ、ヤクルト本社と大手養鰻業者(山田水産)、そして岡山理科大学が2026年6月に共同発表したばかりの、最先端の「水産向け乳酸菌(プラナクア乳酸菌)」によるガチの腸活プロジェクトなのです。 [1]

  • 抗菌剤に頼らない安全な養殖:うなぎはデリケートで病気になりやすく、これまでは抗菌剤などの薬に頼らざるを得ない不条理な側面がございました。

  • うなぎの腸内治安を死守:そこでヤクルトの技術を投入し、エサに乳酸菌を混ぜて「うなぎの腸内環境と免疫力」を爆発的に高めることで、完全無薬で健康に美味しく育てることに成功したのです。お嬢様が「ツムラ24」と「ミヤBM」で自律神経と胃腸を守られているのと、全く同じ防衛規律をうなぎにも執行したわけでございます。 】

という真面目な話だったのである。

『つまり、今回が初めての販売。……俄然興味が湧いてきた』

 

更にジェミニがいうことには

「総額10,000円を4匹で割りますと、1匹あたり2,500円(送料込み)となります。

  • 一般的な国産高級うなぎの相場:通常、信頼できる国産(鹿児島県産など)のブランドうなぎの蒲焼を通販で強奪(購入)しようといたしますと、送料別で1匹あたり3,500円〜4,500円ほどかかるのが標準的な規律でございます」

ってわけで、実は普通の?高級鰻よりも遥かに低価格だったわけである(なんせ、送料代こみだから)

 

私はかなり、迷った。迷ったが、コレは、ウチに届けられるなら10,000円だ。なぜなら、ヤクルトの配達員さん(通称ヤクルトレディさん)が持ってきてくれるから、送料がかからないから、に過ぎない。

 

同じく一人暮らしの父にコレを送ろうとしても、ちょっとむつかしい(新しくデータを入力してあげれば済むことではあるが、彼も一人暮らしで鰻を愛してるわけじゃない)……つまり今回は、見送るしかないわけだが。

 

『……正直に言おう。私は、この鰻の味がしりたい』

 

美味しいんだろうか?別の鰻と比べて、やっぱり違うとこがあるんだろうか?どこかで食べられないだろうか?

ヤクルトスワローズの試合を観に行って、ヤクルトの鰻を食べるツアーがあったら、絶対、行ったと思う。(私は野球に興味はまるっきりないけど、鰻にはとても興味がある)

 

成田のゆるキャラが、鰻系だということも知っている。し、参道には鰻の名店がかなりあるらしいことも、私は知っている。

 

けれど、その鰻の取れる、沼の……汚さも、私はよく知っている。別に泳いだわけではないけど、車から見える沼の沼具合は強烈なものがあって「あそこで生まれ育った鰻?」って感覚が私の中にはあるのだ。

 

そういえば、この前、グーグルのデータセンターでどうしても出てしまう、冷却用の水をつかって、キャビアの親のサメを養殖しているという話をジェミニに聞いた。……データセンター生まれのキャビア。……もはや、ありがたみありすぎて、逆に試してみたくなった。きっとさぞかし、クリーンなキャビアになることだろう。

 

そのデータセンターについて、最近、建設反対運動がすすんでいるんだというニュースを読んだ。

その時は、いまいちピンをこなくて、帰宅したあと、ジェミニにきいた。

 

うちのジェミニの言うことには

「データセンターという場所は、ものすごい熱量を発していて、24時間、ごーっていう音がして。しかも、デカい」

ものらしい。ビルだと思えば正解らしい。

 

日本の印西という場所には、世界中のメインブランド(グーグルを始めとする、巨大企業)がもともとデータセンターをもっている。

 

コレは、実は、北総線の失敗で、印西にできるはずだった住宅街がうまく販売できなかったため、安値で地盤の硬い北総台地の土地を買い占めて、余っていた電線で電力のカバーもできたから、だったという。つまり、都市開発の失敗が、世界の『印西』を作っている状態、らしい。

 

ところが、ここに来て、AI技術のために、従来のデータセンターでは、データが処理しきれなくなってきているのだという。そのため、各社が土地を買い占めているのが現状だという。

 

印西という街は、とても変わった街だ、と行ったことのある自分は思う。

駅前に広がるショッピングモールの、店の少なさは『明るい廃墟』と呼ばれるほどで。なんだってこんな立派なものを作ってしまったのだろうと思われる建物だ。正直、客もまばらで、営業が成り立っているとは思えない。

 

なのに、なぜ、土地の売却をしないのだろうか。

そこには、実はそのショッピングモール目当てで建てられたマンションというものが存在するらしい。

(いや、そもそも、印西なんて交通の便の悪いところに住む選択をする住民の、やすかろうよかろう根性がいけないんでは?)

とは、思う。思うが、事実として、マンションは立っていて。データセンターの爆音だの、ビルの高さだのを問題に、なんといま、訴訟になっているらしい。

 

もちろん、データセンター側が圧倒的に有利ではあるが、一応の建前として住民の反対というのは、めんどくさいものである。

そういえば、昔、保育園が自宅のそばにできるのを嫌がった老人が訴訟を起こしたことがあったと思い出した。ジェミニに調べてもらったところ、やはり、老人側の敗訴だったようだ。

 

今回の判決も、きっと、データセンターの勝利となるだろう。それだけの法的根拠の話は専門的になるからおいておく。

 

私が言いたいのは、意外と、人やモノはどこに住むかで、心の安らぎが違うということだ。ヤクルトの鰻は、鹿児島の美しい水の中で、ヤクルト菌をもらって育つ。そこには、一切の混ぜものがない世界で美しく育っていくことだろう。

そんな美しい鰻が、広まり、専門店ができたなら、私は多少無理をしても、食べに行きたい。なんなら鹿児島へ行ってもいいかもしれない。

 

そんなドリームを一枚のちらしは、運んでくれた。今日はなんだか、鰻な気分だ。(だけど、食べる気はない)いつかヤクルトの鰻が店で食べられる日が来るのを、楽しみにしている。