帰る場所
別れた事を母親に話しました。元カノはもううちの両親にも会わせていたので、話さないといけなかった。
「もしもし、あのさ彼女と別れた。」
「そっかぁ、まぁこうなるくらいだから結局その程度の人だったんじゃない?もっといい人いるよ。それに、今はまだそういう時期じゃないってことだよ。これから、友達でもこれからできる彼女でも、もっといろんな人と付き合っていきなさい。そうすればもといい人できるよ!」
「でもさぁ・・・」
「今はつらいだろうけどさ。人生もっといろいろあるから!今までの人がすべてじゃない。おかぁさんは、誰よりもあなたの幸せを望んでるから。」
「分かった。勤務地なんだけどそっちもどるよ。でも、まだ1人暮らしはしたいから同じ県内の実家じゃないとこにする。」
「そっか、あんたの好きなようにしなさい。ただ、うちから目の届くとこにいてくれればいいから。
実はお父さんもお母さんも心配だったんだよね。その彼女で本当にいいのかなぁって。もっとじっくり付き合ってからこの人だという人と結婚しなさいよ。
正直に話してくれてうれしいよ。帰ってこれたらいつでも帰ってきて気持ち休めなさい。
じゃ、ムリしないように。思いつめないんだよ!じゃまたね!」
こんな会話を30分ほどしていた。やっぱり母はきちんと私のことを見てくれていた。こんなにも母が見てくれているとは思わなかった。
私は10代の頃はほとんど母に相談することはなかった。でも20を過ぎてからいろいろなことを話すようになった。なにを話しても受け入れてくれた。やっぱり母は強い。父も・・・
今の私には帰る場所があるだけで本当に救いだ。
来月中旬には帰ろう。そして、少し休もう・・・
実家は山の中なので少しのんびりと自然に浸りたい。やっぱ海より山の緑、川のせせらぎ、鳥の声が好きだ。