切らずに切る             2010-10-08

何のこっちゃ?腹を切らずに腸を切る。何でも無い腸を切る
必要は無いので、この場合は大腸等に腫瘍や癌が発生した
場合の切除のことです。

私は医療通訳ですので、手術している現場は見たことは
有りません(患者は全身麻酔で、通訳は不要)。それが終わ
り、麻酔が覚めてから医師から患者への説明で知ることに
なります。

内臓の手術の為に、今までは、腹を切ることが必要でした。
近年、腹を切らずに穴をあけて、そこから内視鏡を挿入し、
別の穴から切除器具を挿入して切り取る手術が発達してい
ると教わりました。

腹を切らないことで、患者の肉体的、精神的苦痛が大幅に
減ることは容易に理解出来ますよね。自分がもしそういう
立場になったら、切らずに穴でお願いしたいです(可能なら)。

先日、大腸の腫瘍を切除した実物を見ることになりました。
切除部分は、腸の縦方向に7cm、切り開いた幅が10cm
その真ん中、腸の内面に腫瘍が直径2cm程でした。この
患部を取り出すための直径2cmの穴がお腹に1カ所、他に
5mmの穴が4カ所開けられたそうです。手術の翌日には
歩いて良いと言うか、どんどん歩いて下さいとのことでした。

患部を切除され、残った方の大腸は、上側(胃に近い方)の
切断面と下側(肛門に近い方)の切断面を突合して縫合され
ます。

内視鏡の技術が世界最高水準である我が国は、この手法
による手術も世界最高の水準であろうと想像しています。