今年も年末の風物詩「第九演奏会」に合唱団の一員として参加してきました

第九への参加がなければ慶應通信への入学はなかったといっても過言ではありません。自分では苦手だと思っていた新しいことにチャレンジする。
そんな勇気を与えてくれたのは、地元の三木第九合唱団であり、楽聖・ベートーヴェンという偉大な音楽家でした。古代ギリシャ思想にも深い関心を持っていたベートーヴェンですから、ヨーロッパ政治思想を知るためにはベートーヴェンは格好の研究対象となります。
仕事の合間をぬって練習に参加することは大変でした。舞台では当然暗譜ですから、慶應通信でいえば「試験は持込不可」ということです(笑)ですからドイツ語の歌詞と旋律を身体で覚えなくてはなりません。初年度は放送英語のように通勤時に録音を何度も繰り返し聴きました。
ただ歌えたからそれでいいというものではありません。カラオケではなく合唱ですからメンバーとの調和も図らなくてはならないのです。
でも、音符もろくに読めない私のような素人が「大阪フィルハーモニー」という名門交響楽団やプロのソリストたちと同じ舞台に立てるという感動は他では味わえないことです。



私、英語より独語の発音の方が自信あります(笑)
日本で初めて「第九」が演奏されたのは、徳島県鳴門の俘虜収容所内で組織されたドイツ人捕虜による合唱団によるものでした。1918年のことでした。
大正時代のことですが、当時の収容所では捕虜たちによる自治が進んでおり、一般生活同様の経済、文化活動が営まれていたようです。
これは「バルトの楽園」という映画にもなりました。
その日からまもなく100年が経とうとしています。ベートーヴェンは56歳で他界しました。あと2年で私も彼の境地に達することができるのでしょうか?
無理ですね(笑)
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