先行論文 | 慶應通信で実学を学ぶ

慶應通信で実学を学ぶ

【第78期】2024年4月に文学部1類に入学しました。学びに終わりはありません。

昨夜は、西区のカレー屋さんで通信塾生の方に高野山に関する雑誌を借り受けました。

空海は唐の時代に留学生として大陸に渡り、20年の任期のところわずか2年で真言密教の奥義を獲得した大天才です。

讃岐に残した高齢の母が一度高野山(女人禁制の山)を見たいという願いに、参詣の入り口に開いた慈尊院を空海は月に9回通いました。そこからその地名は九度山と名付けられました。

開創から1,200年を迎える聖地高野山。かつては地主神信仰があった高野山を真言密教の霊場にした背景には、日本古来の「神があり仏がある」という神仏習合の風土があるようです。

明治維新の神仏分離令による神道国教化の施策が日本の伝統文化の形を変えてしまったかのようですが、高野山上の御社での神事が昨年復活しました。

「密教独自の宇宙観は神も仏もみな入ったごった煮です。それがまた、思想の広さ、空海の大きさになっている」

「抜群に優れた美意識を持っていた」という空海が描いた曼荼羅の世界観は高野山に行って初めて実感するものです。

私が通信で学んだ4年間の作業なんて、空海からすれば、ほんの一週間程度、いや半日程度の戯れ事にすぎないのだと思い知りました。

残された時間はわずかですが、とりあえず先行論文を読みあさります(泣)

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