認知症が悪化してくると考えたこともないようなことが起きる。

 

住所や名前、生年月日や年齢、、、、言えなくなる。

 

 

ネットフリックス配信で話題の ”地面師たち” の第一話

お爺さんが名前、生年月日、自分の干支、年齢など間違いなく言えるように

練習させられているシーンがある。

 

間違えたり、言えなかったりすると、地面師たちが怒り狂う。

正しく言えないと詐欺に失敗してしまうからだ。

 

 

    

つまり

それらを自分の口で言えることが

不動産売買には必要だ

ということ

 


 

ほんと、その通り、認知症が進んでくるとそんなことが言えなくなってくる。

 

 

地面師グループ、即ち不動産詐欺グループが、借金などの弱みをもった高齢者を

標的の土地の所有者になりすますよう教育している場面。

 

 

 

つまり、こういった本人確認ができないと不動産は売ることができない。
同様に株を売ることもできないし、定期預金を解約することもできない。

 

 

売れば現金になるものが目の前にあっても売ることができないのです。

 

 

介護が大変になってくると、お金さえあれば、、、ということが発生してくる。

 

 

 

 

認知症が始まったと感じたら、お金のこともしっかり見直すといいかもしれません。認知症が始まっていなくても、ある程度の年齢になっていたら、いつ何が起きるかわかりません。

不測の事態に備えておく必要もあるかと思います。

 

不動産の場合は売るのに何年もかかる可能性があり、その間に認知症が進行していくこともあるので、早めに対応するのがいいのかもしれません。

  → 自宅を売って老人ホーム、無理かも

 

まだ言えるうち、名前や住所が書けるうちにできることは進めておくこともアリかな、と思います。

 

父母ともに90歳。

この歳になると資産を増やすとか大事に持っておくとかそんな時期ではない。

もっているものは使える状態にして何かの時に備えるべき。

 

ウチの親は小さなマンションをもっていて人に長年貸していた。

 

このマンション、早く売りに出して現金化すべきです札束札束

 

 

司法書士さんからこんなアドバイスをいただいたのが2年以上前。

母はまだ自宅にいて、私は親に内緒で老人ホーム探しを始めていた頃だ。

 

  → 高齢になったらとにかく現金化

  → 認知症には法定後見人が必要

 

 

老人ホーム見学をしながら感じたのは

 

お金乙女のトキメキ 叫びピリピリ

 

現金がどれだけあるかにより、老人ホームはある程度ふるいにかけられ、

お金がなければ安心して施設に入れないことが現実に数字になってみえてきた。

 

 

マンションは売りに出された。

 

売れない。。。タラー

 

売れない。。。タラー

 

 

この間、母は老人ホームに入った。

入居一時金を払い、月々の支払いが始まった。

 

 

必要なのは不動産ではなくて、現金だ、

と実感する。

あっという間に100万、200万がなくなっていく。

 

 

マンションが売れないうちは資産はあっても資金はない状態。

売れなくてもとりあえず支払っていけるだけの現金は親がもっていたので

困った事態にはならなかったが。

 

これがもしギリギリでやっていたとしたら、最悪の場合、施設を追い出されて、

認知症が以前よりずっと悪化した母を自宅でみることになる。

ゾッとする。真顔ガーン

 

 

値を下げて、下げて。下矢印

 

 

かれこれ2年、やっと買い手が決まった。

 

 

    

老人ホームに入る時に家を売って資金にする、、、というのは非現実的な話なんだと実感している。

 

 

なぜなら不動産はそんな簡単にすぐ売れるものではないから。

 

売却まで3年、5年かかるのはよくあることのようだ。

夏に母が手首骨折した。

その後の経過観察で整形外科に何度か通った。

 

手首骨折が原因で高齢者では体全体のバランスが崩れるそうで(元気な人は気づかないレベル)、母は歩行困難になり、車椅子生活になった。

 

そのため、病院(診療所)では車椅子。

 

私の車で連れて行く。

車椅子から車の座席に座らせ、到着したら車の横に車椅子を置いて再び母をそこに

座らせなくてはならない。

母の乗降は私一人ではできない。

 

 

認知症の母はここを握って、、、と言ってもそれができず、

手を離して、、、と言ってもできず、

この足を上げて、とあしを叩いて指示してもやってくれない。

指示が理解できないのだ。チーンDASH!

 

 

支えつつ体を動かす人と、手足の動きをサポートする人が必要。

そんなことで毎回看護師さんにお手伝いをお願いしてきた。

 

 

 

今日はいつもと違う看護師さんが来てくれた。

 

来るなり

お家で乗り降りされているんですよね。

どうやって降りられるんですか?

すみません、今、施設に入っていて、施設の方にお手伝いいただいてます。

ここで急に車椅子になったもので・・・。

ごめんなさい、私一人では降ろせなくて。汗うさぎ

 

もう来るのも終わりですよね

 

 

 

 

うわ~、すごく迷惑だと言っている~ ガーン

 

 

 

自分でやってよ、そっち回って手伝ってよ、という感じで

合図される。

言われなくてもいつも手伝っているのだけれど・・・。あせる

 

 

    

病院に母と現れたこと自体

嫌われた感じがして

すっかりショボーンとなった。

 

 

 

暫くはここに来たくない、今日の診察で終わりであって欲しい、と本気で思った。

実際、この日で終了になったので良かったんだけど。

 

 

中に入るといつもの優しい看護師さんが私達をみつけて声をかけに来てくれた。飛び出すハート

狭いクリニック内の移動を気持ちよく面倒みてくれて助かった。

 

お手伝いしますよ、

私もだんだん乗降させるのが上手になってきました。ラブ愛

 

 

なんて笑顔で言ってくれた。キューン

母の乗降が看護師としての腕をあげるのに一役買ったかのように言ってくれる。

おかげさまで、って感じで接してくれる。

 

 

どちらの看護師さんとも

ほんの2~3のやり取りだけ。

 

こんなに気持ちが違うものか。

 

 

おかげで待合室でも堂々と座っていられた。ニコニコピンクハート

ありがとう、、、照れ

 

義母は昔から整理上手だった。

60歳を過ぎて視力が失われていったが、キッチリ整理されていたから

見えなくなってからでもバシッと書類など出てくる。

 

 

    

無駄なものは持たない義母

 

そんな義母が認知症になった。もやもや

 

 

義母の口癖は

家にモノがあふれていて

おかしくなりそう。

あれもこれも片付けなきゃ。

 

 

実際の家の中はガランとしてこれ以上何を捨てるの??って感じだった。

 

 

  捨てないのが認知症だと思っていた。にっこり

 

 

義母は捨てるから認知症ではないのか、といったら大間違い。

正真正銘の認知症。

脳は萎縮している。

 

 

だから義母が亡くなってからも、

捨て魔認知症が結びつかなかった。叫び

 

 

最近過去を振り返ってやっぱり認知症の症状だったのか、と思えたこと。

 

会うたびに

 

家はモノであふれかえっているから、いらないものを捨てたい

 

繰り返し言っていたこと。

 

 

捨てない認知症が多い中、義母は捨てる認知症だったのだとようやく納得した。

 

 

 

モノがないスッキリした部屋になっているのに、義母がモノであふれかえっているように感じたのは、認知症により、過去に捨てたことを忘れてしまうからだったのかもしれない。

視覚障碍者だったので、モノがなくスッキリしている部屋を目で確認できなかった。

頭には見えていた頃のたくさんモノがあった景色が残っていたのかもしれない。

だからいつまでも、モノであふれている、と言い続けていたのかもしれない。


 

視覚障碍者で認知症になった義母は、脳に入ってくる情報量が圧倒的に少なくて

多くの場面で不利だったなあと思う。泣

 

母があまり行きたがらなかったデイサービス。

ケアマネさんの紹介で父と母と私と三人で見学に行き、決めたのだけど。。。

 

 

ある時、母の性格や日常の様子を、とある老人ホームの方にお話しすると

 

デイサービスがお母様に合っていないような気がしますガーン

 

と言われた。

 

 

他のデイサービスを知らなかった私は言われている意味がよくわからなかった。

デイサービスってどこも同じだと思っていた。凝視

 

デイサービスにはいろいろな種類があったんですね。指差し

とにかくここを見てみて!、と言われたところの見学に行った。

 

 

この時、デイサービス探しは自分でしていいことを教えていただいた。

気に入ったところがあればケアマネさんにそこの契約をお願いすればいい。お願い

 

もちろん地域の限定や介護度の条件など満たされて、空きがある場合の話。

また、見学に行きたいと思ったら、先ずケアマネさんに見学に行きたい旨伝えてから見学の予約は取らないとね。グッ

 

 

要介護申請を出してからデイサービス開始までの長い長い道のりはは全て受動的だった。気づき

調査員さんがきたり、通知がきたり、ケアマネさんを紹介されたり、デイサービスを紹介されたり、、、

 

与えられるものを受け入れるものだと思っていた。

 

 

見学なのに、母は皆さんと一緒の輪に入りたくて

じっとしていられない。ルンルン ニヤニヤ ルンルン

 

これを見て、

今までのデイが母にあっていなかったとわかった。チーン スター

 

 

デイサービスを変更すると、朝のデイの抵抗がなくなった。

施設に入る直前まで、そこでお世話になった。ウインク キラキラ

 

 

 

デイの朝、抵抗したのは行きたくなかったからだとわかった。

上手く言えなかったんだね、家族に遠慮していたのかな。

 

デイサービスにはいろいろあることを知った。

工夫して特長をもたせてあるデイサービスもたくさんあった。

 

ケアマネさんは持ち駒の中から紹介をしてくれる。

ケアマネさんの持ち駒にないところでも条件が合えば通うことができる。

 

イエローハーツ 楽しいデイサービスだと、嫌がることはなかった。キラキラ

 

要介護1の認知症の母はデイサービスに通っていた。

どうもそこがあまり好きでないみたい。

ごにょごにょ言って、なんとか行かずに済むようにと頑張る母。

 

 

父は一日中プリプリ怒っている母と2人で暮らしていた。

お昼ご飯も食べさせて、トイレだって連れて行かなくてはならない。

昼夜逆転している母に夜中何度も起こされ、寝不足の父。

昼寝もできない。

 

だから母がデイサービスに行ってくれることは父が休む時間を作れるということ。

何としても母にはデイサービスに行ってもらわなくてはならない。

(老人ホームに入れればいいのに、と思うのだが、そこは何故か頑張る父。  老人ホームなんかに

入れたら可哀想だ、と言うのです。驚き )

 

 

 

どっちもどっちだよDASH!

 

 

と思いながら、ごにょごにょ言う母を説得するのは私。えーDASH!

 

 

父は もう話にならない、と言って、母への説得はお手上げ。

(老人ホームなんかには入れない、なんて言いながらチョイと無責任だよね・・・むかつきハッ

Minamiに任せる、と言って向こうに行ってしまう。えー汗

 

 

 腰が痛いんでしょ。

 行けば体操してほぐれて良くなるから

 いっておいでよ。

 

体操なんて、

これ見てやればできるもん。音譜

(壁に体操の紙が貼ってある)

毎日ちゃんとやるもん。ニヒヒ

(もちろんやらないのだけど。やる気はそれなりにありそう。)

 

 

このころの母にとって、デイサービスでする体操は大したことなかったのは事実。

運動能力高めの母だったので、訓練でも何でもなかった。

 

 

もうねー、ほんとにめんどくさい母。オエー

 

 

 

直球から変化球に変えたりして、

遠回りしながら話の核心、デイに行くこと、にもっていく。

 

 

30分ぐらい説得。

 

さ、さ、じゃ、行こうね、おねがい

 

 

行く気になったその瞬間に母を連れ出す。

車に乗せてしまえばまず大丈夫。

車中はデイの話はしない、景色の話だけ。虹

 

 

デイサービスに到着して降車時、多少の抵抗はあるけど、

スタッフさんが出てくると外ヅラのいい母は抵抗できなくなり、降りてくれた。

 

また、スタッフさんがいても、

私、行かないから、、、

と言いながら、優しく手を引かれて入っていくこともあった。

スタッフさんは強引なことはしないので大丈夫。

 

 

 

 

 

そんな思いをしてやっと送り出しているのに、帰宅してすぐ、

楽しかったよ ニヤニヤ ルンルン

と弾んだ声で電話をくれる母。

(父が電話してくれて交替して母と話すんだけど)

 

家にばかりいると、文句を言いたい父としか顔をあわせないけど、

外の社会に出ることは気分転換になっていいことなんだろうなと思う。

 

 

    

デイサービスに通いたくない

理由その5

デイに行かなくたって体操なんて

自分でできるもん

 

ということ。

認知症で要介護1だった母はデイサービスに通っていた。

 

帰りの時のこと。

 

みーんな車に乗せられて帰っちゃって、

だーれもいなくなっちゃったの。

靴を脱ぐところで1人で座らされて、
待っても待っても誰も来ないの。

 

出入口で寒くてさ~。

電気も消されて日は沈むし、
真っ暗なのよ。

 

 

母は怒っている。ムキー

(これを言い出した頃は日常的に怒っている人になっていました。)

 

って、そんな馬鹿な話、あるはずないでしょうに。爆笑

 

だって母はいつも数人と一緒に帰ってきている。

そのようなことがあったら一大事だ。

 

父は100%ではないにしても、母の話を信じ気味。魂が抜ける

(めんどくさー)

母からこの話を聞き、別に、

父からもこんなこと言ってるよ、と聞く。

流石にこの時は、

 

そんなことあるはずないじゃん!

施設にお年寄り1人残しておくなんてこと

するはずないでしょ。指差し

 

と、父には説明。

 

父も、そうだよね、、、と言いつつ、

そんなことされていたら可哀想、みたいな感じでいる。タラー

(一応デイに電話して、帰りの様子は伺いました)

 

 

 

 ”1人で待たされる事件”

  (母の口から)その後何度も発生。爆笑気づき

 (そんなこと起きていないのですが)

 

 

父も少しずつ母を疑うようになっていく。チュー

 

 

気に入らないことがあると徹底的にイヤな方向に向かってしまうのだろうか。

認知症も進行しているので、作話も盛られ盛られてひどくなっていくのだろうか。

 

暗い寒いところで1人だけ、と言う母。

デイサービスで他の方々と仲良くなれなかったのだろうか。

仲良しのスタッフさんがいないのだろうか。

 

 

    

デイサービスに通いたくない

理由その5

帰りの車に1人だけ

乗せてもらえない

 

ということ。

認知症の母が要介護1でデイサービスに通っていた頃の話。

今思うと、母はどうやらそのデイサービスが好きでなかったようだ。

いろんな(かわいらしい? 馬鹿げた?)クレームを言ってくる母。ゲロー

 

お風呂は入らなくていいって言っているのに、行くとすぐ入れられちゃうのよ。

向こうで待ってて連れて行かれるの。真顔

 

恐らく母は話を盛っている。

 

 

家で支度をしている時から母の抵抗はあった。

デイサービスに行くのに、着替えを一式持っていく。

母は着替えがあるとお風呂に連れて行かれる、と思っている。

だから、着替えは置いていく、と言う。デニムセーター

 

これはね、持っていかないといけないの。

お食事で汚してしまったり、隣の人がひっくり返して汚されたりするかもしれないから、必ず持ってきてください、って言われてるのよ。ニコニコ

 

 

そういうと、いつも納得してくれた。

 

 

ここのお風呂は浴槽がけっこう広くてきれい。

4人ぐらい同時に入ってもかなり余裕がある。

実は母も気に入っている。

 

 

 

でも、スタッフさんがお風呂への誘い方に失敗したのか、

 

 

 今日はお風呂はいいです、と仰られて、

 入りませんでした。

 

という日が時々あった。

スタッフさんは家族には言わないけれど、きっと相当な抵抗があったんだろうな、

と申し訳なく思う。お願いあせる

 

入りたくないのに入れられるというクレームを言い続ける母。

うんうん、と聞きながら

 

あそこのお風呂は

広くてあたたまるでしょ~~、いいなー。

私も入りたいな。ひらめきラブラブ


 

時々温泉のお湯を運んで入れてくれるイベントもある。

 

私がお風呂を褒め始めると、母もすぐに話にのってくるのはいつものこと。

 

   そうなのよ、広~くてね、

   すっごい温まるのよ。

 

 

ほれほれ、文句を言っていた口が褒めの口に変わる。

 

  よかったねー、

  いいところに通えてよかったね。

 

       うんうん。

 

 

とその時は言うのだが、日が変わると、また母のクレームは発生する。(笑)

 

 

 

 

どうやら母はあのデイサービスのお風呂自体は好きなのだけれど

お風呂に連れて行かれる過程が気に入らないようだった。


 

 

    

デイサービスに通いたくない

理由その4

行くとすぐお風呂に

連れて行かれる

 

 

ということ。

母が要介護1だった頃、デイサービスに行く日の朝、さあ、靴を履こう、という時。

 

母のお気に入りの靴なのに拒否する母。

 

それだとなんだか言われる 滝汗

 

 

昨日のブログで登場したスタッフさんのことみたい。

アイツ、と母がいつも言っている人。

  → 意地悪がいるデイサービス

 

 

そのスタッフさんとがいつも結びつくみたいだった。

だから履き物に関しては度々抵抗していた。

 

 

 

 何を履いたっていいじゃない

 

って思うんだけど。

 

 

  認知症のこだわりって

  面倒くさい。

 

 

結局、なんとか機嫌をとって別の靴で行ってもらった。

駄々のこね方が幼い子供のようだ。

 

 

そのうち、

その靴を履いてきてはいけないと言われた  滝汗

 

 

に発展していった。

よっぽど傷ついたのだろうか・・・。

 

 

 

  も~、そんなはずないじゃん。むかつき

 

 

 

    

デイサービスに通いたくない

理由その3

好きな靴を

履いていっては

いけないと

言われている

 

 

 

ということ。

意地悪なヤツがいる。

(あーー、ほんとに言葉が悪すぎ。こういう言葉遣いは私はイヤなの。)

デイサービスのスタッフさんの一人のことを言っている。えーDASH!

 

 

スタッフさんは意地悪なんてしていないと思うのだが

何かのタイミングで母が自分だけ何かをされた、みたいに

感じてしまったのだと思う。

 

 

  認知症になっても感情は変わらない。

  嬉しい、楽しい、イヤだ、苦しい、、、

  しかもとてもセンシティブ。

 

 

私の勝手な想像なのだけど。。。無気力

 

普通の人はイヤなことがあっても

脳内でイヤな気持ちを押し殺すことができる。びっくりガーン

本心はイヤでも顔ではニコニコできるのだと思う。ニコニコキラキラ

 

認知症はそうした脳内コントロールが効かなくなってしまうのではないかと思う。

だから嫌だと感じたらイヤなまま。

 

良いことだと、気持ちに順行しているのでスルーするが

イヤなこと、悪いことは気持ちに逆行していて、

それが楔を刺すようにハートに残ってしまうのではないかなあ。

 

 

 

とにかく認知症は傷つきやすい。

 

 

 

そのスタッフさんが母の靴を指して、靴がどうとかと言ったらしい。

スタッフさんのお名前を憶えていた頃だから話半分にしろ、

その方の何某か(なにがしか)の行動で母は傷ついたようだ。

 

母の靴は高齢者が履きやすいマジックテープの軽い靴なのだが、

紫色できれいな紫の花の飾りがついていてとても目立つ。

 

母が言うには

こんな靴履いて!

と、批判されたと。滝汗

 

本当は違う可能性もある。

 

もしかしたら、

こんな飾りがついていて素敵!

だったかもしれない。

 

 

    

認知症の思い込みは

その後も長く引きずる。

 

 

一度そのスタッフさんのことをイヤなヤツだと思い込むと

その後も、普通のデイサービスの活動中でもアイツのことが特に気になる。

 

普通に見ただけでも

睨みつけた!

となってしまう。

 

 

恐らくスタッフさんは何もしていない。

でも母は帰宅してブンブン文句を言う。  ニコニコ笑 )

 

その時家族は

そんなことあり得ないでしょう。

なんて、否定してはいけない。

 

かといって肯定する気にもなれないので

あー、そうなの。

そのままの母を受け入れてあげる返事をする。

 

父は母をかなり信じていたので、まあ、私としたら話の塩梅が難しい。ネガティブ

父は認知症が過度な作話をしてしまうことがわかっておらず、

まさか真実と違うことを訴えてくるとは思っていなかった。

父にはうんうん、ホントかしらね、どうかしらね、ぐらいの返事をする。

私は父も母も否定しない。

父に、そんなことあるはずないじゃない、とは言わなかった。

 

 

 

父はこうしたことが何度も何度もあって、その度合いが、

そんなこと、あり得ないでしょう

というレベルに達してきて、

ようやく、作話かも、と思ってくれるようになった。

 

父には説明してもわかってもらえない部分がある。

 

母が昼夜逆転していても、自分の年齢が言えなくても、季節がわからなくても

ほんとに認知症なのかなあ。

と、

父は認知症自体、受け入れるのにずいぶん時間がかかった。

 

 

少々手のかかる私の両親だが、それはともかく、

母は、なんとかしてあのデイサービスに行きたくないことを伝えたかったのかもしれない。

嫌いな人がいる所になんて行きたくなかったんだよね。

 

 

    

デイサービスに通いたくない

理由その2

意地悪なアイツがいる

 

ということ。