2週間前、老人ホーム内で手首を骨折した母。
今日はその後の経過を見るため再び整形外科に連れ出した。
とーっても疲れた。
骨折のことより、
また車を汚されるんじゃないかと、そっちの方が心配。
骨はこの2週間で順調につながっ てきていた。
このままあと2週間、添え木を続けていれば治るでしょう、とのこと。
2週間前、母を手元でお世話してみて、認知症がこんなに悪化しているんだと驚いた。
私が受けたショックは大きかった。
今日は落ち着いて母の様子を見ることができた。
母は私に会って嬉しそうにしてくれた。
施設を出て実家に立ち寄り、父に同乗してもらい、実家近くの整形外科へ。
施設から実家までの間、私から母に話しかけることもなく運転。
後部座席で1人でなんだか喋っていた。
今の母は、会話は成立しないし、話していることに何の意味もない。
気を遣って相槌を打つ必要はない。
放っておかれているのに1人で延々と話をしている。
あ~、こういう意味不明のお年寄り、見たことあるな、なんて思った。
母はこんな状態になっちゃったんだ、と、運転しながら一人で考えてしまった。
久しぶりの外出で母は景色をよく見ていた。
今日は元気そうだ。
では、自分の住んでいた町は、家は、どんな風に見えているんだろう?
家の前に到着。
ここ、どこだかわかる?
ーーーー
この景色、覚えてる?
ーーーー
母は答えないままニコニコしている。
ええっ!
自宅もわからないんだ‼
母に反応は見られなかった。
2週間前、自宅前に来ることで、 家に帰る、なんて言い出さないかな、と
父は心配(と期待なんだろうな)していた。
でもそんなこと言うこともなく、老人ホームに帰っていった母。
なるほど、自宅がわからないなら、家に帰る、なんていうはずないわね。
母の無反応を確認しているとき、父が車に乗ってきた。
家がわからない母の様子は
父にとっては悲しいことだったろうと思う。
こうした残念な積み重ねが認知症を受け入れざるを得ない状況を作り、父は少しずつ認知症を受け入れていくようになっていく。
相変わらず優しさいっぱいの父は、母の為に美味しい梨をむいてきていた。
いつも思う。
こんなになっても母を大切にしている父。
母は幸せ者だなと思う。
母の記憶には残らないけど、
父の記憶と私の記憶には刻まれる。
診察が終わり、車に座ってから、ゆっくり梨を食べさせてもらっていた母。
そして、、、
ぷ~~~ん、 と、、、
え?、、また???
窓開けないといられませんでした。
くっさーーーー。
今回はペットシーツワイドを3枚お尻に敷いて座らせてます。
施設で母を降ろすと、母のズボンは濡れている!!
ええええっ!!!
慌ててシートを確認。
ペットシーツが汚れをしっかりキャッチしてくれていました。
あまり見たくなかったけど、ペットシーツは茶色く丸く吸水していて・・・
もーーーー、やだーーーーー