私は認知症の理解を深めたくて、数年前、The Father (邦題:ファーザー)という映画を観に行った。
全く分からなかった。
時間、場所、登場人物、滅茶苦茶。
え? どういうこと? さっきと違うじゃん、、、
ん? 何? ・・・?
アカデミー賞とかいくつか受賞した作品なんだけど、そんな映画なの?
認知症になった Father 自身は、この世の中をどのように見えているのか。
あれ? この人だったと思うのに、違う人になっている。。。
え、わかんない、、、って混乱してくる。
そう、観客が混乱する。
その混乱が、認知症患者が経験すること、ということがわかる映画。
だから支離滅裂なところが多い。
そして Father は施設に入る。。。
認知症患者本人の目線の作品。
認知症のこと、すごくわかりやすく描かれている、と、今は感じる。
今でこそ、素晴らしい作品、って思うけど、認知症のことを知らない人が見たらストーリーは全くわからないし、何言ってんだろ、って思うと思う。
映画を理解できないように、認知症を理解できないことで家庭が混乱してしまう。
認知症は病気になった本人だけが苦しむのではなく、本人も周りの人も苦しむ病気。
その上、どこが悪いのか外見からは全くわからない、という厄介な病気です。