寝たきりで意志も伝えられない義母が、痰を絡めて誤嚥性肺炎になり入院したときのこと。
病院はコロナを理由に(すでに5類に移行していたが)面会を許さず、義母の様子は電話だけが頼りだった。
点滴だけで生きているという。
病院では嚥下機能のリハビリをしています、という。
自分では食べられない義母。
老人ホームでは、三度三度食堂に連れていってもらい、食べさせてもらっていた。
上体を起こしてもらい、時間をかけてお世話していただいたことと思う。
肺炎の治療で入院して、点滴だけで生きていて、口からは何も入れていない。
体を起こす必要もないから多分起こしてもらうこともないだろう。
体はますます動かなくなっているはず。
目も見えないし、口で応答もしない義母にどうやってリハビリをさせるのだろう?
義弟は、今、嚥下のリハビリをしてもらっているんだって、と信じているようだったが、私達夫婦は本当なの?と疑問でいっぱいだった。
病院という笠を着て何をやっているのか、不信感しかなかった。
5類になっているコロナを理由に、面会させないことも不信感を抱かせた。
だってあの義母に何ができるっていうんだろう?
これは素人考えでしょうか?
本当は何もしていないけれど家族には気休めで、 リハビリをしている、ととりあえず伝えることにしているんじゃないか。
私達夫婦は既に義母が生きることの意義を感じていなかった。
私達夫婦には、今さらのリハビリ話であった。
面会を強行突破して、いざ面会をすると、今度は逆に、面会している人の体温も測らず、面会時間もホッタラカシ。
6人で面会に行って、好きなだけ会い、手足をさすってあげたりできた。
(義母の手も足も死人のように冷え切っていた)
ナースセンターの前をみんなで行ったり来たりしているのに何も言われない。
院外の人から患者さんたちを守ろうという姿勢が全くみられなかった。
じゃあ、この病院の あの 面会させません騒ぎ は何だったの!
面会人を入れるのが面倒なだけだったんじゃないの?
疑問が増えるばかりの病院だった
この病院からヒトの温もりは全く感じられなかった