母は幼稚園の先生をしていた。
小さな子供が大好き。
子供と一緒に ぬいぐるみでごっこ遊び だってしただろう。
でも帰宅したらそんなことはしなかった。
70にもなったのに、夫(父)は
老い先のことを何も考えていない。
自分はとても不安だと訴えても
夫は口もきいてくれない。
自分は独りボッチなんだ と文句を言うようになった。
まあね、私から見ても父は経済的な計画を立てるのは 下手である。
母が不安に思うのもよくわかる。
ここで母のひねくれた性格が出た。
これ見よがしに お喋りするぬいぐるみを買ってきて可愛がるようになった。
(やり方がホントいやらしいわ~、当てつけがましい!)
誰も相手をしてくれないから
くまちゃんだけが仲良しなの。
くまちゃんだけが自分のことを分かってくれるのよ。
いつからか、くまちゃんと一日中遊び、他の喋らないぬいぐるみも参加するようになっていた。
この姿、昔の日常にはなかった。
本当にいつからなのか家族であっても気づかないものです。
何年もかかったけど、ようやくうるさいくまちゃんの電池が切れてくれた。
このごろくまちゃんがお喋りしてくれない。
え!? 本気でわからないの?
母は、電池が切れたことがわからなくなっていた。
昔はしなかった行動、していませんか?
こんな変化も認知症初期にはありました。