ある程度認知症が進んだ人に真実を話しても、わからない。
嘘も方便、本人が傷つくことなく上手くコトが運ぶなら、それでいい。
父は母との 話し方がわからず無駄な苦労をしていた。
母の困った行動を注意する父。
怒ったり叱ったりはしないが、どうしてこういうことをするの?と言う。
正しいことを話し、論理的に説明してわからせようとする。
一向に理解できない、というか、理解しようともしない母に イライラして私にクレームがくる。OMG!
話を最後まで集中して聞けなくなっているから だと思うよ。
理解できないのでもなく、理解しようとしないのでもなく、ただ、ずっと聞いていられないだけ。
そんな説明、わかるはずないじゃん
もう、物事を関連付けて考えられないのよ
こんなやり取りを何カ月もして、父は以前よりは話し方がわかるようになった。
残念ながら、もう母とは普通の会話は全くできなくなってしまった
とんでもないことを言っていても、うんうん、へー、そうなんだー、 だけでよい。
否定はしない。
自分がわからなくなっていることにボッチ感を抱いているのに、更に否定されたら わーっ って悲しくなっちゃうだけ。
聞きたくもないようなことを言いだしたら、突然の話題の変更OK。
変更した話題にすぐ乗ってきてくれる。
なぜなら前の話題も 話す傍から頭から消えているから。
意地悪な人なのよー。
ねえこの服の色、すごくいいでしょ!
いい色ねー。
このくらい変更できる。
どうせ まともな話なんかないんだから。
話しているそばから
話している内容を忘れていく。
忘れるっていうのかな
脳に残らないっていうのかな
一旦頭に入って出てこないのが忘れるだから忘れるじゃないよね。
脳に残らないんだ。
話をはじめてまだ主節を話しているうちに、その主節が脳に残っていないから、従属節は主節と繋がらない無関係なことを言う。
こーんなにおっきいスイカがね、、、
飛行機で散歩するのよ。
こんな感じ。
頭に浮かんだことをそのまま口に出しているだけ。
コミュニケーションの類ではない。
ある程度認知症が進んだら、こんな感じに
なってしまいます、残念ですが。