認知症だった義母は老人ホームに入ってから暴言暴力がひどくなった。

 

精神病院への入院を施設から提案された。

 

 

 

老人ホームが悪かったわけではない。

 

義母が一人で勝手に(と言っては何だが)追い込まれていくように悪化した。

60歳過ぎまでは健常者同様よく見えていた目が、老人ホームに入る5年ほど前から急激に視力が悪化し、白杖をつくまでになった。

だから 元々はおもに 物事を目からの情報で理解してきた人。

 

視覚障碍者となった義母は、初めての建物、初めてのスタッフさん達など、

目で確認できないことが多すぎ て追いつかなくなってしまったのだと思う。


 

 

 

精神病院入院を引き留めたのが 義母の実妹夫婦

夫は 田舎の病院の医師、妻は 同病院の栄養士

 

 

   精神科の薬なんて

   へろへろにされちゃう。

   精神病院に入院したら

   薬で潰されちゃうよ。

 


 

叔父はこう言い、叔母は そうだそうだ と同調。

 

向精神薬の服薬は可哀想だ、とも言っていた。

 

 

 

 

義弟はこの2人の意見により母親の入院の決断をストップさせられていた。

むしろ、向精神薬、精神病院は悪であると洗脳されていた感じだった。

 

医者だから、という理由だけで信じ切っていた義弟。

 

因みに叔父叔母は義母の異常ぶりを見ていない。

 

 

 

 

 

 

義母が亡くなる日、叔父叔母といろんな話をした。

私は驚きまくった。

 

 

 

この人たち、認知症のこと、何も知らない、、、、 驚き

 

 

田舎の開業医。

認知症の人に会ったことすらあまりないと言っていた。

 

 

都心では医療が充実しているので高齢者が長生きすることが多い。

長生きの分、認知症を発症する人も増える。

田舎では認知症を発症する前に天寿を全うされる方が多いのかもしれない。

 

 

 

 

義母は床に寝転がって暴れ、夜中にあちこちドアを叩きまくり、玄関で大声で叫ぶほどの状態なのに

老人ホームを出て、デイサービスに通わせるといい、

というアドバイスをしてきた。

(できっこないじゃん! 驚き  )

 

そしたら 気分も変わって精神科の薬を飲まなくて済むだろう、と。 えー はてなマーク ハア?

 

認知症患者の理解もなく、介護者の尋常ならぬ負担のことも理解していない。


 

 

 

精神病院から退院した義母は介助ありで歩行できる状態。

潰されていなかった。

 

義母の入院は、老人ホーム入居者さんたちの 恐怖感をなくし、スタッフさん達の 不安をなくした。

 

 

 

 

老人ホームにいる義母は義弟家族や私達を苦しめ、睡眠を奪い、精神状態を悪化させた。

   9.狂人義母に振り回される 2020.10.10      

 

義弟は もっと早く薬で治療すべきだった と言っていた。

(叔父叔母のアドバイスは入院を遅らせただけだった)えー

 

 

 

 

向精神薬で潰されるかどうかは 家族の意向次第 なのかもしれない。

(どのレベルまで治療しますか?と入院時、聞かれたので) 29.義母が引きずられていく 2020.11.17ー中編

今は薬の種類も増えたことで選択肢も増え、微妙な加減ができるようになってきた のだと思う。

 

介護者や周囲が恐怖感や不安感を抱くのなら、

向精神薬を使うことで みんなの生活の質を上げられるかもしれない。