母を施設に入れることを心配する父。
寂しがるんじゃないか、とか、1人になって混乱するんじゃないか、とか。
2人で一緒に入れば？ 
とてもいいアイデアのように思えた。
２人１室で入れる有料老人ホームを見学
駅から歩いて２分。
そもそも車のことは考慮されていないのか、止めにくい変な駐車場が一台分。
お元気な方なら、すぐに電車に乗れてどこにでも行けるのでとても便利。
門から建物のエントランスまで洒落た造り。
池になっていて、そこにコンクリートの道になっている。
素敵なのだけど、健常者なら何ともないが
高齢者には手すりがないのはちょっと怖いかも。
エントランス入るとシックなクラシックな造り。
スタッフさんもクラシックな造りに合わせた制服を着ている。
年齢に関係なく、、、
クララのお屋敷にいるような感覚。
よくわからないけれど、人がいない。
人の声もしない。
なんでだろう～～～？ 
あまりにひと気がなかったので、
勝手に出て行ってしまう人とか いないんですか？
って質問してしまうほどだった。
（大丈夫とのことでしたが）
２人で入居の部屋にベッドはなかった。
自分たちで用意するとのこと。
えーー、面倒だな～ 
ベッドルームとリビングルームとある。
まあまあの広さだけど、
ここだけで過ごすのかー 
ここは敷地面積が狭いので、縦移動しないとホールに行けない。
行ったとしてもそんなに広い感じがしないホール。
食事も何もかも ひとまず縦移動が必要な施設だ。
出るのが億劫になりそうだなぁ・・・
一階の奥に５～６段の、一人が利用できるほどの狭い階段がある。
登りきったところにベビー用の柵のようなのがあり、ロックされている。
その先は廊下があって、廊下沿いに扉が幾つかある。
ここは認知症の人用の部屋。
勝手に出てこられないように柵にロックがかかっているという。
安全のため、トラブルが起こらないようにするため、
というのはよくわかるけど、、、、
一瞬、義母が入院した精神病院を思い出してしまった。
母はここに入れられてしまうのかしら、、、
どういう扱いになるのだろう、、、
ちょっと不安。。。
見学のあと、私と夫と父の３人でよーくよーく話し合った。
施設では夜中でも何かあれば対応してくれるという。
つまり、夜中、母に何かあった時、そのたびに父は寝ていられなくなる。
日中でも同室で過ごすならば、父は結局母の介護を続けることになる。
2人が同室で過ごしていたら
家にいるのと変わらないじゃん！
やはり母は1人で施設に入れなくちゃ
当初、母のことを心配していた父も、自分も一緒に入ったら
今と全く変わりのない生活が続いてしまうことに気づき、
母を1人で入れることに同意してくれた。
みんながそうやって施設に入っていくんだから
母よ、あなたも我慢してね、、、 
気が付いてよかった！ 
そして、父が施設に入る時がきたら母と同じ施設に入ればいい。
同じ施設で 違う部屋で過ごす 
同じ施設にいれば いつでも会える
こういう施設はお二人がお元気で活動的な場合、とても素敵だと思う。
建物はロマンチックだし、駅は近いし。
ウチは高齢すぎて ここは違うことがわかった。
一口に高齢者施設といっても、施設によってターゲットが違う。
入居希望者がまだ若いのか、かなり高齢になっているのか、
介護度はどうなのか、それらが施設のタイプに合っているのかを
間違えないように選んでいくといいんだなとわかってきた。
因みにこの施設の料金
入居一時金一室で 2100万円 
食費が1人一日 約3000円
2人で入れば一日で 6000円
管理費だけで ひと月25万円以上
ほかに介護保険自己負担分やおむつなどの消耗品代などかかる。
すみません、そんなに払えないかもしれません。。。
ここは利用しないことにした
理由その1
父母2人が一室で過ごしてはいけないことに気づいた。
理由その２
高額。
理由その3
車で行きにくい。
理由その4
ベッドを用意しなくてはならない。