8月21日㈯
義母の熱は下がり
食事も全部食べられるようになる
言葉もしっかりしてきている
筋力が低下し ずっと座っていられない。
立ったり座ったりは辛うじてできるが、歩行は困難になってきている。
5月6月は支えられながらも自分で歩いていた。
ここで暫く発熱していただけなのにこんなに筋力が落ちるのか。
座って体を支えることも難しくなってきている。
発する言葉はありがとう、とか。
御礼の言葉ばかり。
施設のスタッフさんにいつも言っている言葉なのだろう。
どんどん弱っていく姿を見て
なんとか今のうちにお父さんのお墓参りに連れていきたい
今しかない と 思った。
義弟夫婦と私の3人は お墓参りに行こう ! と決めた。
義母を騙して
精神病院に連れて行ったことが忘れられない。
あの時本当はお墓参りに連れて行ってあげたかった。
お墓参りに行ける!と とても嬉しそうにして声も弾んでいた。
運転する私の後ろで義母が嬉しそうにすればするほど涙が流れた。
でも悲しいことに、みんなで騙すしか方法がなかった。
騙すなんて したくなかったけれど時には
騙さなくてはならないのが認知症なのだ
なんて残酷な病気
見たところは今までと変わりなく元気そう
どこも悪くなさそう
悪いのは脳
見えないところ
病気が親を別人にしていく
家族を崩壊させようとする
着いた先が病院で、 騙したのね!と怒っていた様子が忘れられない。
お母さん、悔しかっただろうなぁー
目が見えないことをこんなに悔しいと思ったことは
なかったんじゃないかなぁ
ごめんなさい
これしか方法がなかったんです、、、
お母さんを何とかしなくては恐怖を
感じたり迷惑を被る人が多すぎたのです。
義弟夫婦と私の3人にとってお母さんをお墓参りに連れて行くことは
絶対にしないといけないこと。 懺悔の墓参です。
もし行かずに終わったら一生悔いが残る。
施設からは
今ならまだ車に乗れます
と言われた。
あとは本人の体調とか天候、所要時間などの打ち合わせ。
持ち物、オムツ、飲み水は危ないからとろみのついたもの、エプロンなど。
施設も細かいところまで指示してくれて準備を進めていくことになった。