義母は30年ほど前から ”加齢黄斑変性症” 発症。
目の病気で、見えるもの全体がかすんで見え、
色の区別がしにくく(のちに白黒の判別しかできなくなった)
狭視野で正面のところにあるものしか見えない。
(トイレットペーパーの芯から覗いているようだと教えてくれました)
昭和13年生まれで、障碍者手帳を持っている。
義父他界。
それからは独り暮らし。
義母の視力はそのころから急に落ち始め、
視覚障碍者の団体にお世話になることもありました。
次第に大画面テレビも全く見えない状態になりました。
私の夫が長男、あと次男、つまり2人の息子がいる。
同居はしていない。
2人とも遠いというほど遠くはないが決して近くはない距離にいる。
義母の目はどんどん悪くなっている上、認知症らしいことが分かったので
早くどこかの施設に入れてあげよう と探し始めました。
視覚障碍者というだけで断られることも多かった。
視覚障碍者専用の老人ホームもあるのですが
一つの県にひとつかふたつしかなく
どこも立地が不便で家族も行きにくい所にあるのでした。
( 今思うと、認知症だったのでここに入れなくてよかったと思っています)
義母の住み慣れた町に新しく老人ホームができました。 視覚障碍者の義母でも受け入れてくれるという返事。
見学に行って義母も気に入ってくれ、とんとん拍子で話が進む。
入所一週間ぐらい前から
入所準備のことでなんだか眠れない
と言いながらも頑張って準備をしていました。
口癖のように一日中言っていた
捨てる 片付ける
から卒業してくれればこちらも気持ちが楽になる
家にいると片付けのことしか頭にないのです。
入所前日、同じマンションの親しい方々に義弟と共にご挨拶に行き
明日から施設に入ることにしました
ありがとうございました
自らそんな挨拶をして回りました。
夫(この時海外在住)にも私にも電話をくれて
明るい感じで元気そうで安心しました。
明日は無事に入所できそう
って思ってちゃダメダメ ...