あ皆さま、おばんです!
今回は、成田ゆめ牧場の保存車両のことを書きたいと思います。
そもそも自分が成田ゆめ牧場に関心を持ったのは、
かつて新潟県の新黒井駅と浦川原駅を結んだ、
軽便鉄道の頸城鉄道線で活躍した除雪車が、
このゆめ牧場にいることを知ってからでした。
頸城鉄道と言えば昨年の冬に、
保存会の三男さんから、コッペルを始め、
この地で活躍した除雪車、
しかもそれは、
頸城の保存車両のワ(有蓋車)の同形車をベースに
改造されているとのことで…
こうなると、どうしても現車が見たくなるのは当然のことです。
そこで今回は仕事ついでに、
ちゃっかり、ゆめ牧場まで足を延ばしたのですよ。
園内の案内看板を見ながら、それがある場所を探しましたが…
ありました!
全国の数多くの貴重な車両たちを、生きた姿で保存されてる、
羅須地人鉄道協会の皆さまが運営中の、
この検修庫を見れば、誰だって興奮しちゃいますよね。
このような光景が実在するなんて…
前日、ゆめ牧場に確認の電話を入れた時に聞いた話ですと、
まきば線の管理をされてる協会の皆さま、
平日は不在が多いってことでしたが…
この時、検修庫の中で人影が見えたんですよ。
ひょっとして、誰かいらっしゃるのかな?って。
そこで、そっと検修庫に近づき、中を覗いてみました。
検修庫内ではなんと、
西武ゆうえんちで保管されていた
木造客車の修繕作業が行われていたんです。
客車の壁板の張替えなんて、
めったに見ることが出来る光景じゃないですよね。
作業中の様子を見ててもいいかをお願いをしてみると、
皆さま、快く許可してくださいました。
その後、皆さまが作業の手を休めると、
自分のところに近づいてくれたんですよ。
頸城鉄道のラキを見に仙台から訪れたことを話すと、
なんと、車両の近くまで同伴してくれるとのこと。
本当に来た甲斐がありました。
「蒸気機関車とか、見に来るのはわかるけど、
本当にこれ(ラキ1のこと)を見に来たの?」
って言われましたけど、本当なんですよ。
鉄道ファンにも、いろんなタイプがあるんですから。
ラキ1は、
元・魚沼鉄道(→国有化後の魚沼軽便線)の有蓋車で、
頸城鉄道に譲渡後、除雪車(ラッセル車)に改造されました。
無蓋車(ト)の奥に見える有蓋車がワ14ですよ。
よく見ると、トとラキ1の台枠構造も非常に似たもののようですね。
ワ14はラキ1と同じく、元・魚沼軽便線から譲渡された有蓋車で、
頸城鉄道が廃止になるまで、
ほぼ運命をともにした車両なのです。
ラキ1を見ますと、側面こそ大きな改造が施されておりますが、
屋根周りは非常に似た造りになってました。
ラキ1の屋根は、
有蓋車時代のものを再利用したってことなんでしょうかね?
こちらは、ラキ1の足回りです。
大正期の貨車に見られるシュー式の足回りは、
頸城鉄道で除雪車に改造される際に手が加えられており、
車体が浮き沈みしないよう、
板バネの上に木板が挟みこまれておりました。
ラキ1を見て、
なんだかお腹がいっぱいになっちゃいましたけど、
まきば線には、まだまだたくさんの車両があります。
切がないので今回はここまで。
とにかく一度、成田ゆめ牧場に足を運んで下さいませ。
入場の際は、年間パスポートですよ!