『うんこかん字ドリル』と マーケティング | マーケティングブログ@Arty-CO 

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おはようございます。

 

ゴールデンウイークの疲れは、大好きなプリンで解消!

コストパフォーマンスがハイブリッド車並みのArtyマーケティング担当です。

 

 

先日テレビでも取り上げられていましたが、『うんこ漢字ドリル』(文響社)がベストセラーになっているらしいですね。実際に多くの書店でも、いわゆる『小学生向け参考書・ドリル』のコーナーだけでなく、『話題書』のコーナーやイベントコーナーなど、複数の場所で展開しているところも多いようで、かなりプッシュされているようです。ご覧になられた方も多いのではないでしょうか?

 

1年生から6年生までの、3018例文すべてに「うんこ」という言葉を使用した『日本一楽しい漢字ドリル』だそうです。

 

よくよく調べてみると このドリル

話題になるだけのことはあります。

強烈なマーケティング施策が行われています。

 

 

内容を見てみると・・・

 

漢字ドリルとしての基本的な品質 の部分、

 

  • 小学1年生から6年生までに習う漢字全1006字に×3例文=合計3018例文すべてに『うんこ』を使用している。ということだけでもすごい のですが・・・
例文は、たとえば1年で習う「田」なら… 
  • 田んぼのどまん中でうんこをひろった
  • 田うえをしながらうんこをもらすおじいさん
  • 水田にうんこをなげ入れる

強烈過ぎます・・・これが3018例文・・・

  • 子どもが自然な流れで漢字学習できるよう、漢字の意味や形を踏まえた、最良の順序で並べている・・・
  • 『うんこ先生』からのアドバイス・・・覚えにくい漢字や間違えやすい漢字について、うんこにまつわる解説。
 
こりゃぁ子どもにうけないハズはないでしょう
バズらないハズはないでしょう
 
 
さらに・・・

複数媒体連動(密度は、まぁ…ですが Instagram以外は、なかなかすごいです)

 

ネット上にあふれる作者や出版社の方の話を読んでみると、やっぱりすごいマーケティングがありました。

 

たまたまこんなものを作って、たまたまウケて・・・ではなく、企画段階から、子どもに受け入れられやすい(且つオトナが反感を持つ)「うんこ」ということばを使って(この時点で、ある意味勝ったも同然かも知れません)・・・

 

以前このBLOGでも触れましたが、駄菓子やパロディのマーケティングと同じく、見た目(表面上)の強烈さと(一見逆の)王道中の王道の、商品としてのクオリティの高さ。

 

 

例文の倫理的な配慮や文部科学省が定める新学習指導要領に対応するのに、

約2年の時間をかけたそうです。

 

 

 

この『差』が大きければ大きいほど拡散効果は得られるワケです。

このドリルについても、このような まったく素晴らしい結果が得られたのは、お手本にしたいと思いました。